ども、MrBachLover(バッハラバー)です。最近、フィルムカメラにずっぽりハマっています。Konica II B を手に入れたのは昨年のこと。製造から70年以上経つレンジファインダーカメラ(=konica II B)を、α6400を知った自分がここまで使い込むことになるとは、正直思っていませんでした。

あれ、先月末にシネマフィルム入れて使ってたよねー。てっきり、夜専用カメラにするのかな、って思ってたんだけど。

夜のシーンは光量が限られるから昼も撮影してみたかったんだよ。そしたらkonica II BについているHexer レンズの実力に圧倒されちゃった。正直、このレンズは凄い。そして、使ったフィルムとベストマッチしちゃって、大満足だよ。
- Hexer レンズの描写力|Konica II Bが「記憶」を写す理由
- (コラム)Konica II Bについて
- Kodak ColorPlus 200で撮る昼と夕方の光|発色と階調の特徴
- 初詣スナップ作例|Konica II B × Kodak ColorPlus 200
- レンジファインダーの使い心地|Konica II Bのファインダー性能
- 1955年製とは思えない操作性|Konica II Bの完成度
- 作例レビュー|Konica II Bが写すもの、写さないもの
Hexer レンズの描写力|Konica II Bが「記憶」を写す理由
konica II B は、1955年発売の(当時の)高級カメラです
レンズ交換できないけど、言い換えると
konica II BについているHexer レンズは
交換不要なくらい品質が高いのです
konica II B はHexer 50mm f2.8 と f3.5 のバリエーションがあり、
わたくしのkonica II B のレンズははf2.8です
このレンズの性格を一言でいうと
「正直者」だと思います
現代レンズほどシャープすぎず、かといって、甘過ぎない
被写体を“こう見せたい”という意思が
出てこないのが特徴です
結果として写るのは、見た記憶に近い像
(シネマフィルムで撮影したポートレートで実感)
このレンズで、昼間に撮影してみたい、と思ったので、
またまた、konica II B で撮影開始です
(コラム)Konica II Bについて
Konica II B は、1951年発売の
KONICA II (レンズ:Hexanon 50mm f2.8)
をベースに、T/I 切替機構を省略し、レンズをHexer F2.8
または F3.5 とすることで価格を抑えた戦略モデルです
(Hexer : 3群4枚 , Hexanon (より高級) : 3群5枚)
実際には F3.5 仕様の方が多く販売されており、
このカメラが「スペック」よりも「実用と価格」を重視して
受け入れられていたことが分かります
Kodak ColorPlus 200で撮る昼と夕方の光|発色と階調の特徴
昼と夕方の光
いちばん誤魔化しが効かない条件です
選んだフィルムは Kodak ColorPlus 200
派手さはないけれど、日常を日常として写す、
いわば“基準点”のようなフィルムです
夜の撮影を極めてみたい方には、シネマフィルムをお勧めします。
初詣スナップ作例|Konica II B × Kodak ColorPlus 200
Konica II B を首から下げて、参拝と撮影を兼ねて歩きました
人の流れ、冷たい空気、冬の低い太陽
初詣の神社は、まるで被写体の宝庫
石、水、木、紙、布
すべてが自然光の中で、微妙な階調を持っています
レンジファインダーの使い心地|Konica II Bのファインダー性能
この日、改めて感じたのは
Konica II B のファインダーの明るさ
レンジファインダーというと
「慣れが必要」とか、
「暗い」などの印象を持つ方も多いと思いますが、
このカメラはまったく逆
二重像ははっきりと分かれ、ピタッと合致します。
「いま、合った」
その感覚が直感的で、迷いがありません。
1955年製とは思えない操作性|Konica II Bの完成度
このカメラ、1950年代初頭の設計です
それを知った上で触ると、いつも感動してしまいます
巻き上げ、シャッターボタン、距離リング
どれも過不足がなく、動きに無駄がない
最新カメラのような多機能さはありません
けれど「撮る」のに必要なものは、
すべて揃っています
むしろ、余計なものがない
それが操作性の良さにつながっている気がします
作例レビュー|Konica II Bが写すもの、写さないもの
石の質感

石の表面は、ザラザラしているのに、どこか柔らかい
硬さを誇示しない描写で、触れたときの冷たさまで想像できます
酒樽の黄金色

金色が金色として主張しすぎない
落ち着いた光としてそこにあり、「縁起物」の空気だけを残しています
手水舎(※ここは「手水舎/ちょうずや」です)

木の屋根の陰影、柱の古さ、水の透明感
どれもディテールを描き込みすぎず、空間全体の静けさを保っています
狛犬と灯籠

力強い造形なのに、どこか優しい
エッジではなく“量感”で見せる写りです
現代レンズとの違い|Konica II Bはなぜ記憶を残すのか
現代のレンズは、情報量を描きます
細部、解像、質感
「何が写っているか」を正確に記録する力は圧倒的です
一方、Konica II B は違います
このカメラが写すのは、
出来事そのもの(記録)ではなく、その場の記憶
ディテールを削ぎ落とすことで、
「そのとき、どう感じたか」が残る
これは性能の不足ではなく、思想の違いだと思います
東山魁夷の絵に通じる写り|Konica II Bの写真思想
ふと、この写りを見ていて思い出したのが、東山魁夷の絵でした
東山魁夷の作品は、
長野県立美術館で東山魁夷コレクションで実際に鑑賞することができます
細部を描き込まない
輪郭を曖昧にし、色と空気で世界を成立させる
見る人の記憶と感情が、絵の中に入り込む余地がある
Konica II B の写真も、同じです
完成させすぎないからこそ、
見る側が「思い出す」ことができる
解像し、色彩を盛る、コントラストを強調する、
こういったアプローチとは、真逆
そこに思想を感じるのです
なぜ Kodak ColorPlus 200 を選んだのか|定番フィルムの強さ
今回使用したフィルムは Kodak ColorPlus 200
いわゆる定番フィルムで、派手な個性を語られることはあまりありません
でも、このフィルムには「基準点」としての強さがあります
コントラストは控えめ
彩度も盛りすぎない
露出に対しても比較的おおらかで、撮り手の意図を無理に上書きしません
だからこそ、Konica II B の Hexer レンズと組み合わせたとき、
レンズの性格、光の状態、その場の空気感が、素直に写ります
ColorPlus 200 は、
フィルム自体が主張するのではなく、
カメラと被写体の関係性を、そのまま受け止めてくれるフィルムだと感じました
高解像でもなければ、ドラマチックでもない
けれど、あとから写真を見返したときに、
「ああ、あのときはこんな空気だったな」と思い出せる
Konica II B が持つ「記憶を写す」性格を、
静かに、しかし確実に後押ししてくれる
ColorPlus 200 は、そんなフィルムです
まとめ|Konica II Bは「記録」ではなく「記憶」を写すカメラ
Konica II B は、
「良い写真を撮るカメラ」ではないのかもしれません
でも、
「あとから思い出せる写真」を撮るカメラです
Kodak ColorPlus 200 との組み合わせは、その性格をさらに強めます
派手さはない
けれど、嘘がない
このカメラを使っていると、
写真が“結果”ではなく、“体験の一部”になる。
そんな感覚を、久しぶりに思い出させてくれました
ではでは〜




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