深い打鍵と浅い打鍵。どっちいいの???

ピアノ

ども。MrBachLoverです。リーマンピアノ弾きの皆様は深く打鍵するほうですか、それとも浅いですか。重い音、軽い音、とかいう表現もよく聞きますよね。打鍵の深さって、どう考えれば良いんでしょうか。今日はその辺りを綴っていきます。

レモンちゃん
レモンちゃん

鍵盤はしっかり底まで押さえないとだめだと友達が言ってたよ。

わたくし
わたくし

しっかり音をのばす場合は、その通りだけど。。。
実はそう簡単な話ではないんだよ。

ピアノの機構をまず理解しよう

まずは物理的な話。

音が鳴る時
音が止まる時

の2つの話があります

音が鳴る時

鍵盤がエスケープメントレベルを通過したら
ハンマーにチカラが伝わって、ハンマーが上がります

通過する速度が遅いとハンマーがへなー、って上がって、音は鳴りません
通過する速度が速いとハンマーがシュツと上がって弦を叩いて音が鳴ります

音が止まる時

次に、鍵盤がエスケープメントレベルの下に移動すると
音は延び続けます。そして、鍵盤がエスケープメントレベルの
上に戻ると、

グランドピアノの場合は鍵盤が一番上まで戻らなくても音が止まります
一方で、アップライトは鍵盤が一番上まで戻らないと音は止まりません

浅い打鍵と深い打鍵の話

その楽器のエスケープメントレベルを通過するまで打鍵しないと
音はならないので、どんな浅い打鍵でもある程度の深さが必要です

スタインウェイなら0.2mm から0.3mm ぐらいかな(?)
ヤマハなら0.5mm ぐらいです

そして、打鍵には深いも浅いもなく、エスケープメントレベルを通過する速度が
速いか遅いか、ただそれだけ。

で、深い打鍵は重い音が鳴る、ということについては
鍵盤の底まで到達するすばやい速度で打鍵すると
しっかりした音が鳴るのです

エスケープメントレベル通過速度のコントロール力が大事

ダイナミックレンジの広い演奏ができるピアニストほど、
ある意味、上手いピアニストと言えます

そして、エスケープメントレベル通過時の
初期スピードが速いと清くて澄んだ音が鳴ります

逆に、鍵盤をグイっと押して無理やり弾く感じの
打鍵では音が潰れて汚くなるように思います

ピアニッシモを鳴らす時は、本当に微妙なチカラで
ギリギリ音が鳴るかどうか、っていうレベルを狙います

このコントロールができると綺麗にピアニッシモが出せます

できないと鍵盤がスイッチになり、極端な話、音が鳴る/鳴らないしか
コントロールができないので、当然ピアニシモなんてだせません

ヤマハ・カワイ・スタインウェイの鍵盤の違い

ここから先は楽器の話。

ヤマハのアクション(機構)は
エスケープメントレベルが比較的分かりにくく、
ヌルっとしてる感じで、鍵盤の重さは中位。

カワイのアクション(機構)は
エスケープメントレベルが比較的はっきりしていて、
クリック感がしっかりしてて、鍵盤は重め。

スタインウェイのアクション(機構)は
エスケープメントレベルがはっきりしていて、
鍵盤は軽め。

結び)楽器が教えてくれるって???

楽器が教えてくれる、という話をたまに聞きます

スタインウェイやシゲルカワイの様な最上級のピアノは、
反応がとても敏感なので、タッチの違いが
とてもダイレクトに感じとれるのです

結果、反応の良いピアノで練習すると、
タッチ・コントロールの能力が向上して
ピアノが上手になる、という話です。

逆に反応の悪いピアノで練習すると上手くなりません

ではでは〜


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