お元気ですか、MrBachLoverです。みなさんのお使いのピアノは電子、それとも生楽器どちらでしょうか。中にはヤマハのハイブリッド???みたいな変わり種もありますね。今日は生ピアノの良さについて書いてみたいと思います。
生ピアノには良い点がた~くさんあるよね
そうなんだよ、ピアノのメンテナンスさえしっかりされていれば、アップライト、グランド問わず、生楽器は弾いていてとても楽しいんだよ
新品の生ピアノは育てるもの
本年1月にピアノサロン部屋に導入されたアップライトピアノについては、新品でピカピカでとっても見た目にも美しく、ハンマー、弦、響板なども逸品のものが使われているようですので楽器自体のポテンシャルはとても高いと思います
たしか、ハンマーはレンナーでしたっけ、ダブルフェルトだったような…
響板も選び抜かれた木目の詰まった高品質の木材が使われているうようです
連打性もグランドよりはやや劣るものの1秒間に10回近くまで反応してくるようですのでハイレベルな曲にも対応していると思います
ただ、新品の楽器に関してはエイジングがされていませんので導入当初は音がモッサリしていて鳴りが悪いのも事実です
私は個人練習を含めて1年近くこのアップライトピアノちゃんを弾いてきましたので、気づいた変化を記します
悪い方の変化
まあブライドルテープ問題とか、ダンパーの効きのばらつきとか、散々書きましたねー。導入された当時は全く発生していなかった問題ですので経年変化だと思います。生ピアノは温度管理、湿度管理が出来ていないとこうなっちゃう訳で、この点については改善される模様です
良い方の変化
良い方の変化として、音が良くなってきたことが挙げられます
地味ですけど、ここめっちゃ重要です
とくに冬になると空気が乾燥するので響板の水分が減って、木がいわゆる枯れるってやつで、音がよく鳴るようになってきます
以前、何度か銀座のヤマハのショールームでコンパクトグランドのGB1Kというピアノを試弾したことがありますが、
まー、音が鳴らないことひとしきり
でした
が、これは普通のことなのです
生楽器は育てるもの
通常の新品の生ピアノの鳴りが良くないのは要するに出荷段階で音を鳴らしていないからだと思います
皆さん、ヘッドフォンとか高音質のイヤホンとか、買いますよね
あれって、出荷前段階で500時間とか??? 長い時間音出しされてから出荷されてるって話を聴いたことがあります
なので、最初から音がいいんです
わたくしの記憶ではCシリーズ以上のピアノは出荷する前段階で音出しを結構な時間を掛けて行っていたと思います
だからCシリーズ以上の楽器はお店で弾いたときに最初から良い音が鳴るのだとおもいます
しかし、これは当然のことながらコストに跳ね返ってきます
CB1Kはコストを抑えており、多分音出しされていないのだと思うのです
構成部品はイイものを使っているので楽器を育ててね、っていうメッセージが込められているのかもしれませんね
ヤマハのアップライトピアノb113も製造コストを抑えたもでるのようです
製造はインドネシアです
こちらも試弾して思ったのは、とっても良い音ですけどあまり大きな音は鳴ってくれませんでした
これまた、弾き込んでいくと音が鳴るようになるんだと思います
バイオリンの世界はどうなんでしょう???
バイオリンは100年以上しないと良い音が出始めないのだとか
新品でも良い音が鳴るように木をめっちゃ薄くして作ったバイオリンは最初から良い音が鳴るんですけど、3年ほどしたら割れちゃうらしいです
300年したら逸品になるらしいです
これは塾長フミ子さんのYouTube動画で仕入れた情報です
てことは、新品の楽器を買った場合は、100年弾き込まないと…
100年したら寿命来ちゃいます、
まじで、チーン !
あれれ、笑えないですね〜
なるほど〜、ストラディバリとかアマティーとかガルネリとか、一級の職人が製造、かつ300年ほど経過したバイオリンが高いわけですね
ピアノのエイジングについて
じゃあヤマハのCシリーズを始めとしたグランドピアノはなんで新品なのに良い音なのかというと、
- 出荷前段階でガンガン音出しして響板が響くように仕上げてくれている
- ピアノの金属フレームも響きを作るので、現代ピアノはフレームの響き込みで音作りされている
- グランドピアノに関しては低音弦が放射状に広範囲に張られており、響板を木目と垂直方向に圧縮するチカラが加えられてよく響くように設計されている(木の密度が高くなると良く響くようになる)もしかしてアップライトもそうかも。知識不足ですみません
といった工夫がされているからです
さらに100歳を超えたピアノはとっても鳴りが良くて、素晴らしく美しい音になります
ホロビッツの弾いていたニューヨークスタインウェイと同じピアノを長富彩さんが弾いてるCD持ってますけど、本当に良い音ですよ!
ピアノの寿命について
日本では比較的短い周期(30年前後)でピアノをフルリストアしてエンドピンの打ち直しを含む弦の総張替えをしますけれど、海外では100年ぐらいエンドピン交換を含むリストアはしないらしいです
で、エンドピンの取り替えっていうのは3回が限度らしいんですよね
エンドピンが締まらなくなると、調律ができなくなり、ピアノの寿命となりますから、ピアノの寿命が100年っていうのはそこからきています
でも、100年に1回の頻度でエンドピン交換をしていけば、ピアノは300年持つんですよ
なので、
私の売却したU1ちゃんも、300年生きたら相当に良い音に育つんだろうな〜って思います
生楽器の湿度管理
あ、もう1つ、寿命を決定するのは、響板のひび割れだそうです
ピアノの湿度管理が大切なのは、木の状態を一定に保ってあげるためですが、温度、湿度管理をしっかり行うことで響板のひび割れを起こさないようできるのだ と思います
生楽器をお持ちの皆様、湿度管理はしっかりやってあげましょう
ちなみに、昨日スタインウェイB2111を弾いたピアノスタジオのサロン部屋は湿度45%、気温21℃でしたので、とても理想的な環境でした
ではでは~
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