お元気ですか、MrBachLoverです。ピアノ弾きのみなさま、芸術的な感性を磨くために読書をしていますか。わたくしは世阿弥の風姿花伝を読んで色々インスピレーションを頂いたので、ちょっと記事にしておこうと思います
いやいや、それ能に関する本でしょ。ピアノと関係無いんじぇね???
本当にそう思う? 能もピアノも芸術なんだ。いろいろと納得できるところが書かれているんだよ
秘すれば花なり、秘せずは花なるべからず
まずは、風姿花伝がすごい本だと気づかせてくれた動画のご紹介から。
コンクールで金賞やグランプリをとる人の演奏って、すばらしい花があるんですよね〜
花ってなんでしょう、それは、
「秘すれば花なり。秘せずは花なるべからず」
ってことですよ。2019年度 PTNA 特級でグランプリに輝いた亀井 聖矢さん、選曲で勝ったんじゃないかって、わたくし的には思っています。銀賞の黒木さん、テクニックが安定していてとにかく上手い訳ですが、ピアノ・コンツェルトの選曲はプロコフィエフでした。わたくしの超独断と偏見ですが、
差がついたのは選曲。この1点だけだと思います
ちなみに、紅茶花伝という商品は風姿花伝からきているのです
能は7歳から始めると良いらしい
世阿弥いわく、能は7歳から始めるのがよいのだとか
教え方といたしましては、とにかく細かいことはあれこれ指摘せず、好きなようにさせてあげるのが良いのだそうです。細かいことをあれ頃注意してしまうと、子供は能を嫌いになって、能を止めてしまうことになるのだとか
ん? これってピアノも同じかも。
足利義満を最も魅了したのは…
観阿弥一座が足利義満の前で能を披露したとき、最も義満を魅了したのは、
なんと、当時12歳だった世阿弥なのです
当時の世阿弥は美少年で、和歌も読めるし、蹴鞠(けまり)も出来て、とても魅力的な若者だったそうです
その世阿弥が生涯追求した能を後世に伝えるために晩年に記したのが、
風姿花伝
なのです。
風姿花伝ってどんな本?
風姿花伝は、一般に公開されたのは明治時代で、それ以前は江戸幕府の将軍と能関係者だけにしか公開されていなかった本なのです。そして、書かれている内容は見方によっては、
- 人生論
- 経営学
- 芸術論
- 勝負の本質、など、
色々な読み方ができる凄い本なのです
風姿花伝は古典ですので、オススメの本はこちら
風姿花伝は古典なのでとても読みにくいのですが、わたくしは、この解説付きの本でタイトルどおりすらすらと風姿花伝を読むことが出来ました♥
結び
この本、10代、20代の花はまことの花ではないことや、
40を過ぎて老いた自分はどのようにして勝負するべきなのか、
についても語っています
老いた花には若者には無い色や艶があること、そして、その深みで勝負するべきであることを記しています。ホロヴィッツの演奏を思い出させてくれます
わたくしも色や艶の豊かな演奏、秘めたる花のある演奏をしたいな〜って思いました
ではでは~
コメント