レッスン効率を6.6倍アップするピアノや音楽関連の読書のすゝめ:2回目 〜楽譜を読むチカラ〜

ピアノ

お元気ですか、MrBachLoverです。ピアノを習っているみなさん、レッスンを最大活用していますか。わたくしのように音高・音大で音楽の専門教育を受けていないアマチュア音楽愛好家がピアノのレッスンを受ける場合、ピアノや音楽関連の本を読んで知識レベルを高めることによって確実にレッスンの効率は上がると思います。今日は昨日に続いてピアノ演奏に役立つ本の紹介です。

良書だったなーって思う本から順に紹介していますが、どの本も本当に素晴らしいですヨ。

6.6倍の話については読書のすゝめ1回目の記事をご覧ください

レモンちゃん
レモンちゃん

今回はどんな本を紹介してもらえるのかな〜。楽譜の読み方とか、知りたい人が多いかも〜

わたくし
わたくし

そだね~、楽譜って実は裏に山程お約束があるんだよね〜。他にもピアノテクニックの本とか、ピアニストの脳に関するほんとか、紹介しちゃうよ!

楽譜を読むチカラ ゲルハルト・マンテル/久保田 慶一 (訳)

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著者のゲルハルト・マンテル先生はチェリストで、かつ、教育者でもあります

なーんだ、ピアノ弾きじゃなにのね、と思っているそこのあなた、むしろチェロ奏者の方が楽譜を深く読んでいるという事実をまず認識して欲しいです

ピアノよりチェロの方が単旋律では表現の幅が確実に広いので、ピアニストと比較してチェリストの方が楽譜を深く読み込むことになります

チェロは弦楽器ですからピアノと違って音をふくらませたりできるので、そういった点においてはピアノ演奏に当てはまらない点もありますが、それはごくごく僅かです

発音の種類などはピアノにも当てはまりますし、アーティキュレーションの話も、楽器は違えど共通事項であることが殆どです

息の長〜いクレシェンド

例えば、楽譜1ページにも及ぶ息の長〜いクレシェンドがあったとします。

これ、ppからffまで、デジタル的に少〜しずつ音量を上げれば良いか、っていうと、実はちょっと違っていて、フレーズ毎に波を作って、その波がだんだんと高くなるようにするんですよ。そうすることに寄って、息の長〜いクレシェンドが作れます

わたくしはラフマニノフ前奏曲Op.23-5の間奏を終えてテーマに戻るところの行きの長〜いクレシェンドでこのテクニックを使っています

テンポの揺らせ方

例えば、rit の記号について、

1小節の中の最後の拍だけ長くしてもritですが、

3拍目を少々長く、さらに4拍目を長くする、ていうのもrit な訳です

で、後者の方がより効果が大きいのです

ターンタのリズム

付点四分音符+八分音符のターンタのリズムについて

弦楽器は弓で音を出しますね

そうするとターンのところで結構たくさん弓使っちゃう訳です

で、タ の部分は少ししか弓を使わないのです

ということは、弓を使う長さが ターン=3、タ=1 とすると

ターンタ ターンタ ターンタ ターンタ と1小節演奏すると、

ダウンボウイングから始めるとてがどんどん遠くにいっちゃうんです

で、必ず、ターン と タ の間に一瞬弓が弦を離れて弓を戻すことになり、

休符が生まれます

一方で、ピアノはこれやらなくても良いのですが、ピアノはオーケストラだと考えると、

ターン と タ の間に一瞬休符を入れるのが正しい演奏なのです(クラシック音楽の場合です)

自然現象と音楽の類似性

みなさん、クーラーや暖房器具、換気扇などの音はあまり気にならないですよね

でも、クラクションを鳴らす車の音、人の話し声などはとても良く耳につきます

前者は一定で変化しない音、後者は変化する音です

これ、音楽にも当てはまるんです

変化がないと脳はすぐに慣れてしまって、記憶に残らないのです

今日の結び

とまあ、色々書きましたが、コレほんの少ししか本書の内容に触れていません

音高、音大に通って音楽の専門教育を受け、更に、ヨーロッパやアメリカに留学して音楽を勉強してきた人は、この本に書かれていることを基本的に知っています

あ、嘘です。某御大陰生の人、この本に書かれている、とっても大事なことをご存知なかったですね〜

ショパンは、なぜ同じような表現なのに微妙にスタッカート付けたり、リズムいじったりしているのでしょうか?

その答えは前述の自然現象と音楽の類似性で書いた通りなのですが、

この本に書かれていることを全て理解すれば、そんじょそこらのピアノの先生にも負けないくらいに楽譜を深く読める様になること間違いなしだと思います

ではでは〜

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