お元気ですか、MrBachLoverです。ピアノ弾きの皆様、ホールでの本番演奏はお得意ですか。発表会やコンクール予選などが市の会館の小ホールで行われることって結構ありますよね。そして、いつもと違う音の響き、いつもと違うピアノのタッチ、いつもと違う音の聞こえ方に戸惑って、平常心を失ってピアノ演奏にミスが出ることは、アマチュアピアニストなら誰しも経験しているのではないでしょうか。という訳で今日は席数が300ほどある市の会館の小ホールで練習会があり、参加してきました。
小ホールでの練習は貴重だよね。で、どうだった?
ピアノがすごく良かったし、フルコンの音の聞こえ方とか、ホールの残響とか、普段の練習やレッスンでは味わえない素晴らしい体験ができたよ♥
ホール練習会の前日の練習内容
ホール練習会の前に指が疲れるとマズイので、あまり沢山練習ぜず、殆どの時間をバッハのシンフォニア題9番の譜読みに費やしました。ていうか昨日からずーとバッハ弾きたい病になっていてるのです
シンフォニア9番を10分割ぐらいして、まとまりのあるフレーズ単位でポリフォニーの指使いを思い出しつつ、工夫もしつつ練習しました
過去に2回仕上げたことがある曲なので、よしんばホールで通せたらなぁ、なんて思って一杯いっぱい練習したのですが、流石に1日半ほど練習しただけではその域には達しませんね〜
ヤマハ フルコンサートグランド CFIIIです!
ピアノの機種はヤマハ フルコンサートグランドピアノ CFIIIでした。これ、確かピアニストのリヒテルさんが絶賛していたピアノじゃなかったっけ。わたくしの憧れのピアノです!
ピアノの音色は、
非常に深みのある低音域、
落ち着いた響きの中音域、
いぶし銀のような渋くて美しい高音域
の音色を持つ、ちょっとヤマハのキラキラ感からは遠い感じのピアノちゃんでした
鍵盤のタッチは結構重かったです
そっと軽いタッチで弾くとpppも鳴らせますし、ガツンを弾くとどこまでもデカイ音が出る、すばらヒイピアノでした
でも、その分弾きこなすにはピアニスト側の力量が必要ですね〜
ハーフペダルを掛けるとダンパーがやや不揃いで微妙に特定の弦だけ音がなり続ける状態でした。流石に市のホールの備品なのである程度我慢しないといけませんね。ハーフペダルはあまり使わず、深めにペダリングするかノンペダルか、という感じでペダルを使いました
調律はバッチリされていました
まずは、全曲通し練習
用意してきた曲は、
- ツェルニー30番 練習曲24
- ブルグミュラー18の練習曲 第5番「泉」
- ブルグミュラー18の練習曲 第6番「陽気な少女」
- スクリャービン「悲愴」
です
まず、通して全曲弾いて、先生にホールの奥の席で聴いていただきました
頂いたコメントとしましては、
- 音がしっかりホールの一番遠くの席まで聞こえてくる
- 一番奥の席で聴くと丁度いい響きをしている
- どの曲もとても綺麗に響いていた
- 特にスクリャービンはとても良かった
- スクリャービンは、流れを創ることができたら完成ですね〜
レッスン1曲目:ツェルニー30番 練習曲24
殆ど完成しているとのことで、最後の部分の左手が和音、右手が分散和音の箇所を集中的に見ていただきました。左手の和音の響かせ方のコツ、最後の小節の下降音形の処理を教わりました
フォルテ指定ではありますが、音量をぐっと抑えてひくと、とてもノーブルに仕上がりました♥
レッスン2曲目:ブルグミュラー18の練習曲 第6番「陽気な少女」
この曲も、テンポアップすること以外は殆ど問題ないとのことで、頂いたアドバイスは、
- 右手は全体を通して綺麗に弾けている
- 後半に左手でメロディーを補う箇所はもう少し滑らかにしましょう
- 最後アッチェルランドは、最初から掛けず、後半にしっかり付けましょう
レッスン3曲目:ブルグミュラー18の練習曲 第5番「泉」
この曲のポイントは右手1と5の指、4と5の指、1と2の指などでつける装飾的な細かい音の処理と、対照的にしっかりと歌い上げるメロディーの処理です
指を鍵盤に乗せたままにすることや、指を押し込むスピードなど、色々と細かく研究しました
そして、タッチを変えると見事にピアノが反応してくれます
さすがCFIIIです。リヒテルが絶賛したピアノだけのことはありますね〜。
レッスン4曲目:バッハ シンフォニア第9番
スクリャービンは流れを創るところだけが課題なので個人練習頑張ることにして省略し、現在譜読み中のバッハ を軽く見ていただきました
曲の持つカラー、描いている事柄、曲を通して伝えている物語、などなど、沢山のことを先生と話しました
しっかり練習して先生に見てもらうのが今からとても楽しみです♥
結び
今日は、小ホールで1時間、たっぷりCFIIちゃんを弾くことができてとっても楽しかったです。大金持ちになったら、おうちに小ホールが欲しい。… ちょっと実現するのはムリか。(笑)
今日のフルコンの鍵盤の重さはマイ・グランドピアノのカワイKG-2Cの鍵盤の重さと同じぐらいだったので、おうちグランドで指を鍛えればホールでもしっかり音を響かせられるということを実感できました
一生に一度でいいから、小ホール満席の状態で、ノーミスでスクリャービン「悲愴」とかラフマニノフ前奏曲とか音の絵とかのスケールの大きな曲を弾いて、割れんばかりの拍手をもらいたい♥♥♥
(おまけ)予選の講評を読み返して
わたくし: 予選の講評、改めて読み返したんですけど、1人は合格点くれたってことですよね
先生: そうです。たぶんあの方だけ演奏家なんですよ
わたくし: なるほど〜
わたくし: 次回予選はメトロノーム練習いっぱい行ってノーミスで、かつ、つまらない演奏で行きましょう!
先生: その作戦なかなか良いですね! そのほうが意外と高得点だったりして。ガハハ(笑)
ではでは~
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