ども、MrBachLoverです。リーマンピアノ弾きの皆様はピアノ曲の練習曲を楽しんで弾いていますか。え、ピアノの練習曲なんて楽しくない? 確かに譜面ズラだけ追ってても楽しくはないかもしれません。わたくしが40歳のときに初めてピアノを習っtときのこと、先生は「ツェルニーのような平凡な曲を聞かせる演奏ができることがとても大事」という風なことを仰ってたと思います。今回は、ツェルニー40番の練習曲は1曲で8回楽しめるという、美味しいお話です。
ツェルニー40番の練習曲を楽しめる回数は普通は0回でしょ。だって面白くないもん。
果たして本当にそうかな?
楽しみ方① : 聴いて楽しむ
まず、ツェルニー40番の素晴らしい模範演奏を
YouTubeで探してみましょう。色々あります。
いやー、Kawazさん上手すぎですねー
感動しました ♥
ツェルニー40番のような、メカニカルなトレーニングの曲でも
高い歌心と音楽性を持っていればこれ程までに
音楽的な演奏になるのだなー、と思いました
楽しみ方②: 譜読みして楽しむ
お次は譜読みです
これ一体どういうハーモニーなの??? とか、
借用和音をどんな風に使ってるの??? とか、
どんどん転調してるけど、どういうコード進行なの??? とか、
オクターブ奏法は、4と5の指をどう使う??? とか、
歌い方は??? どこで切る??? どこで盛り上げる??? とか、
山のように決めるべきことがあり、とても楽しいです
楽しみ方③ : 先生に教わって楽しむ
片手で(右だけ、とか左だけ、とか)弾けるようになったら
早速ピアノの先生にみてもらいましょう
ツェルニーの曲はピアノ教室のサロンコースの
メインディッシュなのですが、
先生、とっても楽しそうに教えてれます
そして、良いことを沢山教えてくれるのです
ここは踏み台の音。
ここは跳躍してるから、弾き直す。
ここはフレーズの終わりだから1拍目でも大きな音で弾かない。
ここは和声が切り替わるから、少しアクセント気味に弾く。
などなど、楽譜には全く書いてませんが、
暗黙のルールがこれまた沢山あるのです
こういったことを教わるのに、ツェルニー40番は最適です
楽しみ方④ : ゆっくり両手で弾く
初めて両手合わせをする時は、
とてもワクワクします
わたくしは、ゆっくりハーモニーを
味わいながら弾きます
なんと美しい響き ♥
グランドピアノって、ほんとに素敵な音が鳴ります
そして、
- 手首の角度、
- 指の事前準備(備鍵)、
- 和音の形(どの転回形か)
- どこで跳躍するか、
などなど、色々と考えながら弾いていきます
楽しみ方⑤ ; テンポアップ
毎日の練習で、昨日より今日、
今日より明日、…
少しずつ、テンポが自然と上がっていきます
わたくしの場合、無理にテンポは挙げず
丁寧に弾いています
少しずつテンポを上げていくと、
曲の感じが変わってきて、
へー、こんなにいい曲だったのね、
って感じる時がやってきます
楽しみ方⑥ : ピアノの先生の前で発表会
上手に弾けるようになってきたら
ピアノの先生の前で発表会を開きましょう
観客は、先生1人だけ。
とっても贅沢な発表会です!
上手く弾けたら、丸が貰えます
上手く弾けなかったら、
その理由をお医者さんのように
先生がご指導してくださるのです
楽しみ方⑦ : 動画撮影してYouTubeにアップ
先生に丸をもらったら記念撮影ならぬ
記念動画撮影をしましょう
お家のピアノちゃんでも良いし、
スタジオの素敵なグランドピアノちゃんでも良いです
せっかくだから、ちゃんと調律されてピッチもバッチリ合った
素敵なピアノで撮影しましょう
きっと、生涯のお宝動画になります
楽しみ方⑧ : 人前で演奏、観客の反応を楽しむ
次は、人前での演奏にチャレンジです!
弾きあい会で弾くのもよし、
お教室の発表会で弾くのもよし、
PTNA ステップで弾くのもよし。
PTNA ステップで弾けば素晴らしい指導者の方に
素敵なコメントがもらえるというボーナスも付いてきます!
結び:ピアノ演奏のテクニックは限られている
ゲンリッヒ・ネイガウス先生曰く、
”ピアノ演奏のテクニックは限られていて、それらをマスターすれば高校生ぐらいの年頃で十分にリストの超絶技巧が弾ける生徒も出てくる”
のだそうです
そして、ツェルニーはリストの先生。
ツェルニー40番は絶対に弾きこなしておくべきエチュードだと思います
ではでは〜
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