レッスン効率を6.6倍アップするピアノや音楽関連の読書のすゝめ:3回目 〜ピアノ・テクニックの科学〜

ピアノ

お元気ですか、MrBachLoverです。ピアノを愛する皆さま、どのような奏法で演奏していますか。今回ご紹介するのは重力奏法に分類されるプロフェッサーヤンケのピアノメソードについて書かれている本です。この本で奏法を習得すればあなたもホロビッツのような指をきっと手に入れられると思います

6.6倍の話については読書のすゝめ1回目の記事をご覧ください

レモンちゃん
レモンちゃん

ピアノ弾きなら誰もが憧れるホロビッツの指、あのピンと突っ張った小指はとても印象的だよね〜

わたくし
わたくし

うんうん、なんで小指があんなにピンと伸びてるかはこの本を読むと凄くよく理解できるよ。でも、決して分かりやすくもないし読みやすくもない本なので、心して読まないと頭に入ってこないよ! 重要なのは本書の中のPART II だよ

ピアノ・テクニックの科学プロフェッサー・ヤンケのピアノ・メソード 

「指を丸めて、鍵盤から垂直に、指の先端で打鍵して」ってよくピアノの先制がご指導で仰るわけですが、世の中、YouTubeというものが御座いましてホロビッツの演奏動画をお手軽に見れちゃう訳ですよ。でホロビッツの演奏、指がパターンと伸び切ってるんです。なので、わたくしは頑なに先生の指導を無視していましたー。笑

速いパッセージを弾く時はホロビッツも猫ちゃんの様に指がクルンと丸まってますけど、ゆったりしたテンポの曲では指はピーンと伸びてて思いっきり指の腹で弾いたりしてますよねー

わたくし、独学歴28年(といってもサラリーマン激務時代はピアノ一切弾いてませんけど)を経てからピアノを習い始めた訳で、ピアノの先生に殆ど指の形がどうとか、指導してもらったことはなく、自分ではきっとホロビッツみ対に指をピーンと伸ばすのが良いことだと思っておりました

わたくし、この本を読むまでは、ただなんとなーくホロビッツのマネっこして弾いていただけで、メソッドとかあまりよく分かってなかったんです

でも、この本を読んで、なんと云いますかか、

すべてが繋がった

て感じです!

どんなことが書かれているのか

内容的には、PART II が全てと言って良いかもしれません。まあ、ほかのPARTも一応よみましたけどねー

指の形

指の形に関しては、下記のことが書かれています

5の指はMP関節(手の甲にある指の関節)で折り曲げてピンと伸ばして鍵盤にタッチする
2,3,4の指もM`P関節で折り曲げて鍵盤にタッチする
1の指は特殊で、ちょっと構え方が違う(私は1の指も可能な限り立てて使っています)

打鍵の準備

打鍵を始める前の準備として次のことが書かれています

指は重力がかかった腕を支えるために緊張(固める)させるのと弛緩することの2つでコントロールする
打鍵するのは指の上げ下げ動で行うが、指をハイフィンガー奏法の様に上げることはしない
指の上げ下げは肩と上腕の動きを起点として行う

打鍵

次のタイプの打鍵に関する腕と手の使い方が説明されています

5音奏(音階、分散和音)の弾き方
垂直(上下)移動(スタッカート、同音連打)
水平移動(ドミドミドミみたいな音形)

読書感想文

冒頭触れましたけど、決して読みやすくもなく、分かりやすくもない本なのですが、それと内容が濃いかどうかは別の話でして、この1冊をしっかり読んで理解して実践すれば、きっと、重力奏法、しかもかなりいろいろ改良されているバージョンの奏法を手に入れることができるのです

この本は4年程前に読みました。その後は本書に書かれている内容をベースの奏法として演奏しています

現在習っているロシア・ピアニズムの先生に初めて見ていただいた昨年12月の体験レッスンで、

  • 手の形がとても良い
  • もうすでに指が出来ている

と褒めていただき、本当に嬉しかったです

(細かいことと云いますと、これに加えて第一関節(指先の方の関節)と前腕の使い方を取得する必要がある、ということで、その後色々とご指導を賜りました)

この本の教えに従って毎日2時間のピアノの練習を3年ほど継続した効果が出たのだと思います

ではでは〜

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