本の紹介:グレン・グールド 孤高のコンサート・ピアニスト

ピアノ上達本

ども、MrBachLover(バッハ ラバー)です。最近、「グレン・グールド 孤高のコンサート・ピアニスト」という本を読んだのですが、すごく良い本だったので紹介しようと思います。

レモンちゃん
レモンちゃん

グレン・グールドといえばコンサートから引退してレコードをいっぱい残した人だよねぇ。なのに、孤高のコンサート・ピアニストという題がついているということは・・・

わたくし
わたくし

レモンちゃん、なかなか良いところを見ているね。

本書の特徴

グレン・グールドといえばレコードをいっぱい残した人なんですけど、
33歳ぐらいまでは普通にコンサート活動をやってました

で、この本はグールドがコンサート活動を引退するまでの話を
中心に書かれています

印象に残っている内容

沢山読みどころがある本なのですが、
印象に残っている内容を少し記します

グールドは株で儲けていた

グールドはピアニストなのですが、
ユダヤ系の人で、株でガッツリ儲けていて、
ピアニストとか全然する必要がないぐらい
経済的に豊かだったようです

グールドと改名しているのですが、
改名前の名字はGold(ゴールド)です

いかにも金持ちそうな名前ですね

実は独学ではなくガッツリゲレーロに学んでいた

生前、グールドさんはピアノを独学で学んだと言っていましたが
実は、ゲレーロ先生にガッツリ教えてもらっていたようです

レパートリーもゲレーロ譲り。

ゲレーロはシェーンベルクもベートーヴェンも
得意だったようです

天才ピアニスト

コンクールは嫌いだったようで、
賞とかとってない訳ですが、
子供の頃からピアノが上手で、
すごい才能を発揮してたようです

オルガンも習ってたようですね

フーガの技法、なんていうオルガンのCDも出ています

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演奏に於ける哲学

グールドは、楽譜に書かれた強弱記号を無視したり
楽譜指定のテンポと全然違うテンポで演奏したり、
まあ、常識外れのことを色々なさっています

その背景にあるのは・・・

楽譜の中で本当に守らなければならないのは
音程と音の長さだけ、なのだそうです

実際のところ、ショパンだって楽譜には f(フォルテ)と
書いておきながら、p(ピアノ)で演奏してたりしますよね

バッハに関しては、そもそも速度記号も強弱記号も
ほとんど書かれてないし。

確かに、音程と音の長さは絶対だと思いますが、
それ以外は結構自由度が高いと思います

最近良く聴いているベートーヴェンのピアノソナタ 第29番
ハンマークラヴィーアとかも、バックハウスとポリーニとでは
まるでテンポが違っており、

正直、別の曲なんじゃないかとすら思ってしまうのです


グレン・グールド 孤高のコンサート・ピアニスト、お薦めです

本書は、グールドだけでなく、エルビス・プレスリー、
ジェームス・ディーンについても書かれており、
当時の色々な世の中の動きが理解できて、
とっても興味深かかったです

また、いつ頃どんなレパートリーが追加されたのか、
などもとてもリアルに知ることができます

ベートーベン ピアノ協奏曲第4番は、
特に名演だと思うのですが、その背景なども
理解できました

グールド好きの方は、ぜひ、一度本書を手にとって読んでみては
いかがでしょうか。

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ではでは〜

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