お元気ですか、MrBachLoverです。リーマンピアニストの皆様、ショパコン1位のブルース・リーさん、じゃなくて、ブルース・リウさんが早速11月に日本にやってきますね。もうチケットをゲットされた方もたくさんおられるかと思います
さて、ブルース・リウさんが1位になった理由って、どの辺りにあるのでしょう。今回は、ブルース・リウさん優勝の理由を探ってみようと思います
理由は審査員がみんな良い点つけたからだよ。
レモンちゃん、その先を考えてみてね
ブルース・リウさん1位の理由を探る
ブルース・リウさんが1位になったには、明確な理由があると思います
それは、
- 見事に審査基準をクリア
- 驚くべき聴衆の反応とオケの演奏の良さ
だったから。特に、2店目。正直、ブーニン並かと。更に、他にも幾つか理由があるように思います
さて、それぞれの理由を詳しく見ていきましょう
見事に審査基準をクリア
そもそもショパン国際コンクールの審査基準って何でしょうね???
色々な記事とか動画を見ていると、基準は大きく見て2つあるみたいです
- ショパンらしい演奏
- イマジネーションとファンタジーに溢れた演奏(期待の若手発掘に繋がる)
わたくしの見立てでは、1番のショパンらしい演奏で上り詰めたのが反田さん、2番の若手発掘で上り詰めたのがブルース・リウさんだと思います
驚くべき聴衆の反応とオケの演奏の良さ
まず、第一にファイナルでブルース・リウさんが登場したときの聴衆の反応にビックリ。
なんだろう、この只ならぬ聴衆の歓迎ぶりは。
すでに優勝した人を歓迎しているかのような歓迎ぶりです
そして始まったオケの音楽のノリの良さ。
多分、聴衆の反応に応えてオケのメンバーがノリノリになったのでは、と推察しております
ブルース・リウさんのキャッチーな名前と容姿
まず、気がついたのは名前がキャッチーであること。
ん? ブルース・リー(???)みたいな名前だな〜
これは凄く大きなメリットですよね〜
そして、細面(ほそもて)の顔。
頬がすこしコケてて、顎がしゃくれてて、いい感じにブルース・リーさんのお顔に似ています。そして、長身でカラダも細い。これもブルース・リーさんを彷彿とさせてくれますよね。
わたくし的には、もう、ファイナルの演奏を聴いた時点でファンになっちゃっちゃいました
採点は公平だけど…
コンクールの結果は審査員の採点の合計点で決まります
採点は確かにデジタルに結果がでます。しかし、採点で決まる方式には次のような落とし穴があるようです
- 票の食い合い
- 特定の審査員が極端に低い点がつける場合
票の食い合い
まず、票の食い合いについて見てみましょう。審査基準に合致する能力が拮抗する方がコンテスタントの中に2名いた場合、どうなるでしょうか。
具体的な例を見て見ましょう。第5回ショパンコンクール。
この時の結果は、
- フー・ツォンさんが3位
- アシュケナージさんが2位
- 1位はハラシェヴィチさん
当時、聴衆の誰もが「アシュケナージさんこそ、大ピアニストになる」と将来を思っていたそうなのですが、ここに現れたのが素晴らしいショパン弾きのフー・ツォンさん。
後に審査員を経験したフー・ツォンさんは、ある仮説を導き出しています。それは、
【仮説】ファイナルでは、フー・ツォンさんとアシュケナージさんが票を二分したため、まーまー良い点をとってた人が1位になっちゃった説
です。これ、とっても確からしそうです
あらあら…
アシュケナージさん的には、マジ、たまったもんでは無いですよね〜
特定の審査員が極端に低い点をつける場合
ここで興味深いエピソードをもう1つ、ご紹介します
第1回チャイコフスキーコンクールの審査員を努めたリヒテルさん、な~んと、20名のコンテスタントのうち15名に0点をつけちゃったんです。(ピアニストのタルクマンさんの回想より)
という話です。当時の審査委員長のギレリスさんが、おいおい、それはひどいだろ、ということで、0点の理由をリヒテルさんに訊くと、リヒテルさんは「自分が気に入らない演奏に一体どうやって点をつたら良いのか」と言ったそうです
その後、他の審査員がリヒテルさんに採点方法を指導したそうです。その後、リヒテルさんは二度とコンクールの審査員にはならなかったそうで、
犠牲者は15名に留まり、世界の平和が守られました♥
票の食い合いでご紹介したフー・ツォンさんはモノをハッキリ言う方の様でして、「最近のコンテンスタントは審査員に気に入られる演奏をしている。それではまるで娼婦ではないか」と言ったそうです。
ここから推察できることは、特定の審査員に気に入られる演奏をした奏者に極端に低い点をつける他の審査員がいてもおかしくはない、ということです
聴衆の反応が全てなのか???
もう1つ、フー・ツォンさんの発言をご紹介します
ブーニンさんは、第11回ショパンコンクールで優勝しました。その時の人気ぶりは凄まじく、なーんと、曲と曲の間に拍手が起こってしまう程の大人気だったそうです。
そして、ブーニンさんはギレリスさんやリヒテルさんを教えたネイガウス教授の孫なのです
この第11回ショパンコンクールの審査員の中にフー・ツォンさんがいました。
フー・ツォンさんは、ブーニンさんの演奏について、
- 技工で聴衆の目をくらます演奏
- ショパンに背く演奏
と評して、ブーニンさんのコンクール優勝の結果へのサインを拒んだそうです
結び:あらためて第18回ショパンコンクールの結果を見てみる
第18回ショパンコンクールの上位3名を見てみると、もう、誰が優勝してもおかしくはない状況だったと思います
コンクールで優勝するのには、ある意味でスター性みたいなものも必要なんでしょうね。
そして、ルックスも大事なのでしょうし、
ショパンらしさで攻めるのか、
革新性で攻めるのか、
色々な戦略があるようです
いずれにしても、
コンクールファイナリストの方の演奏はどの方も聴いてみた〜い♥
ではでは〜
(おまけ)一生懸命弾いたので、良かったら聴いてみてね〜
コメント
今世紀最大のピアニストA・Bミケランジェリいわく第1位ウラジーミルアシュケナージ、第2位田中希代子、第3位ツウー・フォンでした。
コメントありがとうございます。参考になります!