ども。MrBachLoverです。リーマンピアノ弾きの皆様、ハノンとか使ってますか。今日は、わたくしのハノン練習歴と、ハノンの良い点、悪い点をちょっと綴ってみようと思います。
ハノンは指が動くように練習の最初に必ずやらないといけないものだよ。
じゃ、練習の最初のフォーミングアップになれば別のものでもいいんだよね???
ハノンは『ピアノの名手になる60の練習曲』のこと。
ハノン、ハノンと言っていますが、これは
オルガン奏者で作曲者の
ハノンさん(1820-1900年)が書いた
『ピアノの名手になる60の練習曲』
を指します
ハノンさんが『ピアノの名手になる60の練習曲』を書いた目的
作曲者のハノンさんが
『ピアノの名手になる60の練習曲』
を書いた目的はズバリ、
速く上達するため。
ハノンさんが考えたゴール
ピアノ弾きがピアノを演奏会などで
披露できる様になるには8〜10年掛る
ハノン『ピアノの名手になる60の練習曲』は、
ピアノ初級、中級の人が早く上達すること
をゴールに置いているようですねー
アプローチ
少し速いパッセージになって、
未熟者がつまづくのは
左の4と5の指の弱さ原因。
左右5本の指を均等に鍛えて強くすれば、
残る問題は指使いだけなので、たやすく解消できる。
という訳で
ハノン『ピアノの名手になる60の練習曲』
は、指を動きやすくして、指の独立、粒を揃える、など、
運指以外の指に求められることを効率良く訓練できる曲が
詰まっています
また、プロフェッショナルなピアノ弾きの方も
この『ハノン『ピアノの名手になる60の練習曲』
を練習することで、手をメンテナンスできる、
ということも仰ってます
ハノンは出版当時、大ヒット!
ハノン『ピアノの名手になる60の練習曲』は、
出版された当時、絶賛されて色んな国で広く
使われるようになりました
意外と知られていない盲点
ハノンさんは、『ピアノの名手になる60の練習曲』以外にも
『大作曲家の名曲より要約』という著作を残しています
ハノンさん曰く、『ピアノの名手になる60の練習曲』
は指を完全に準備するためのものであり、
よい音楽的センスを養うには、
『大作曲家の名曲より要約』で
美しい例題を学ばなければいけない
と仰ってますね〜
わたくしのハノン歴
今までのピアノ歴でハノンを使った時期は、
高校生時代
ピアノ再開時(40歳〜)
です
高校生時代
ハノンを弾き始めたのは、高校1年生。
ちょうどピアノ独学4年目だから
まあ、初級の上ってところでしょうか。
ハノンがぴったりハマる時期ですね〜
高校生のピアノ弾きの友達が、
毎日指を強くするためにハノン弾きましょう、
と助言してくれたことがきっかけ。
毎日20分ぐらいハノン弾いてから、
色んな曲の練習に入ってました
高校生時代に
ショパン『雨だれ』
ショパン『革命』
とか弾いてましたけど、
これ、実はハノンで指を準備したお陰
なのかも知れません
ピアノ再開時(40歳〜)
社会人になり40歳で初めてピアノ習い始めた時、
先生に、練習の最初の10分ぐらいハノン
弾いてくださーい、って言われまして、
ハノン練習しました。
指の練習とか、オクターブとか、
トレモロとか、3度とか、半音階とか、
基本的なものをピックアップしていただいて、
順番に消化しました
そのお蔭でしょうか、1年だけで
ツェルニー40番 練習曲1から8まで、マル
バッハ インヴェンションを1番から8番まで、マル
もらいました。うわーい ♥
その後、仕事の都合でお教室を変わった後も、
1年か2年ぐらい弾いてました
ピアノが上達してくるとハノンが苦痛に。
ハノンは左右5本の指を均等に訓練できて
とても良い練習曲だと思いますけど、
ピアノが上達してくると、
ハノンの無味乾燥な指の体操は
苦痛に感じてきます
さようなら、ハノン『ピアノの名手になる60の練習曲』。
もう、いまではハノン弾いてないです
代わりにバッハ使ってます
ハノンとバッハの類似点
ハノンさんは、左右5本の指を均等に鍛えて強くするために
『ピアノの名手になる60の練習曲』を書いたのですが、
実は、バッハさんも、同じことしてます
バッハの曲は、ポリフォニーですので、
左右均等です
そして、バッハが書いた練習曲系の
インヴェンションとシンフォニア
パルティータ1〜6番
ゴールドベルク変奏曲
平均律曲集
などは、すべて5本の指を均等に使えるようにするために
書かれているのです!
ハノンとバッハの相違点
バッハは音楽で、ハノンは準備体操だということ。
これは大きな違いです
ハノンを使ったことによる弊害
わたくしは、ある意味ハノンのお陰で
すごく早く難曲が弾けるようになったのかも知れない。
けれど、圧倒的に弾いた曲が少ないのです
ハノンは、それなりに時間を食います
同じ時間、バッハやったほうが結局は
良かったんじゃぁないか???
とか、少し思ったりします
結び : 準備体操とハノンは、ほどほどに。
ハノンは準備体操です。
指の体操ばかりしていても、
曲は弾けるようにはならない。
ハノンだけ極めることには100% 意味がないと思います
けど、初級者、中級者は使っても良いかも知れません
ハノンのお陰でピアノ上手になったクセに、
ピアノ上手になったら、ハノン捨てるって、
うーん、なんか献身的な彼女を捨てる悪い男
みたいで後ろめたいな〜
ではでは〜