お元気ですか、MrBachLoverです。ピアノ弾きのみなさま、作曲には興味ありますか。わたくしは7年ほど前にコード進行や転調の理論を知りたいな〜、て思いまして軽音楽の楽器をメインで扱っている楽器店で「よくわかる作曲の教科書」という本を購入しました
半分ほど読んで終わっていたのですが、最近、また読み始めましたところ、色々と発見があったのでブログに書いておこうと思います
作曲なんて勉強しても、ピアノの演奏に役立つの???
あんまり関係無いかも…、と思ってたけれど、意外と参考になるよ
よく分かる作曲の教科書
著者の秋山公良さんは音楽大学の作曲科を出た訳ではなく、ギター使いのアレンジャーのようです
本書の最大の特徴は、コードをI,II,IIIなどの数字では扱わずにハ長調とイ短調のコード(CやAm)を使ってコード進行や転調などの作曲の技法をゼロから説明している点にあります
本書の特徴
本書の特徴は単純に頭から順番に読んでいけばバッハからラフマニノフまでのほぼ全てのクラシック音楽の理論が実践的に理解できる点にあり、以下の5つの章で構成されています
- 作曲のいろは
- 作曲するならコード進行から
- メロディーってどうやって作るの
- もっと曲作りがうまくなるために
- 効果的なアレンジにしよう
1章では、鼻歌だってりっぱな作曲だということから始まり、作曲の手順や、そもそも楽曲とはなにかが書かれています
2章では、コードって何?って話から明るい和音、暗い和音、ダイアトニックコードの説明があり、…2章を読めばコードのことがとってもよく分かるようになります
こんな調子でかなり敷居が低いところから書かれていますので、落ちこぼれずに最後まで読みすすめることができます
本書を読んで気づいたこと
本書を最後までざっくり読んで分かったこととしては、クラシックピアノの名曲は作曲技法のオンパレードだということです
今練習中のラフマニノフの曲に関しても、そのコード進行や、使われているコードなど、どれも本書で書かれている色々な技法が駆使されています
ラフマニノフの曲ができるよりずっと前に作曲技法は確立されてて、ラフマニノフは全部理論を理解して作曲してたんだろうなー
ラフマニノフ「音の絵」Op.39-2不思議な音の進行があったのですが、本書を読んでみるとかなり技巧的な裏コード(Cの裏コードはG♭)を使っていることが分かりました
ラフマニノフに限らず全てのピアノ曲に作曲技法が散りばめられてますので、本書を読んで作曲方法を理解すれば譜読み段階でセカンダリー・ドミナント、SUS4のテクニックなど色々なテクニックを見つけ出すことができるようになります
ちょっとおもしろい動画
本書の冒頭に「音楽の正体」というTV番組のことが書かれていて、YouTubeで探してみたら出てきました!
こちらの番組では、F⇒Cのコード進行は終止感が弱く、ついつい続きを聞きたくなるという話や、シ⇒ドの進行はとても強いこと、F⇒G⇒Cの進行はOKだが、G⇒F⇒Cはの進行は禁止されていること、そして、レット・イット・ビーはこの禁じてを使っていることなどを教えてくれてます
結び
作曲の勉強をすれば曲の構造がよく分かるようになるので曲をより深く理解できて演奏表現にも磨きがかかるかも知れませんね
ではでは〜
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