お元気ですか、MrBachLoverです。みなさま、リストの超絶技巧練習曲ってどんなイメージですか。わたくしは、絶対に弾きこなせない難曲のイメージなんです。でも、ひょんなことから弾いてみようかと思いまして、只今、リスト超絶技巧練習曲1番の譜読みをだいたい終えたところです
今回は、リスト超絶技巧練習曲1番を譜読みして感じたことを少し書いてみようと思います
超絶技巧って、名前がド派手だよね。
さぞかし譜読み大変だったんじゃないの???
いや〜、それがさー、そこまで大変ではなかったんだ。
ちょっと拍子抜け、は言い過ぎか…
わたくしの中のリストのイメージ
実は、わたくしリストの曲は好きじゃないんですよ
大学オケのデビュー曲がリストのレ・プレリュードという前奏曲でして、コントラバスを始めて数ヶ月でこの曲で舞台に立ったのですが、デビュー曲にはふさわしく、とっても音楽の基礎を学べる曲でした
4小節とか8小節単位でカッチリとした構成になっていて、分散和音などのパッセージはまるで練習曲みたい
要するにバッハの曲と比べるとリストの曲はインスピレーションに欠けるというか、弾いててなんとなくつまらない気がしちゃいまして、それ以来リストには良いイメージが無いのです
でも、超絶技巧練習曲の1番は結構インスピレーションを得られそうな気がしまして弾いてみたくなったのです
譜読みした後に感じたこと
リストって、ツェルニーみたいでした
いまツェルニー30番を練習していますけど、ツェルニー30番は和声がとてもシンプルでわかり易いんです。そして、同じパッセージの繰り返しが多かったりします
リストの超絶技巧練習曲1番も、同じパッセージが結構たくさん出てきます。そして、よく見てみると両手で和音を弾く箇所も規則性があり、構造を理解できれば結構早く暗譜できそうです
2ページ目中段から最後まで続く分散和音もパターンが決まっているので取り組みやすいです
バッハの曲やショパンの曲と比較すると圧倒的にシンプル。
それでいて観客にすごく強いインパクトを与えられます
ある意味では名曲です
が、深みはない感じです…
これまた、ツェルニー的ですね
コラー! ケチつけてないで真面目に練習しろー
はい。リストさま、ごめんなさ~い
まだ全然弾けてないのに、つまらない曲だ、なんて云っちゃダメですね。今は最初から最後までの譜読みを4回ぐらいした段階です。
とりあえず、全体を弾くのに10分ぐらい掛かってるかな (汗)
構造が掴めてきましたので、これからは部分練習をたくさんしようと思います
リストの超絶技巧練習曲1番の譜読みで気づいたこと
今日の朝練では最初にリストの超絶技巧練習曲の譜読みを行いました。まだまだアナリーゼの段階ですが、楽譜を読む回数を重ねる毎に色々な点が見えてきました
- 1ページ目1段目と2段目は同じ
- 1ページ目3段目の2拍目から、またまた同じ音形が出てくる
- 2ページ目左手は順次進行でバスが下がっていく
- 2ページ目の右手はドミソドの音符の並びのパターンが途中から連続して出てくる
- 2ページ目2段目からの分散和音はパターンさえ分かればすぐ暗譜できそう
さらに、3回目の譜読みでは2ページ目1段目の両手トゥッティーの箇所の右手の音形は度の和音も似ていることに気が付きました
ツェルニー30番とリスト超絶技巧練習曲1番の比較
まずは共通点から。
- 和声がシンプル
- 分散和音の音形がハノンの分散和音に似ている
- 同じ指の動かし方で1音ずつ上がっていく箇所がある
- 右手偏重
書いていて気が付きましたけど、これ、まさにツェルニーの練習曲の骨組みって感じですね。さすが、リストさん。ツェルニー先生の弟子ですね〜。ツェルニー先生に音楽を教わったリストはある意味では不幸ですね(涙)
では、違いはというと、
- ツェルニーの曲は根っから明るい曲調だがリストは派手さ命!
- ツェルニー30番よりリスト超絶技巧のほうが音域が広い
- リスト超絶技巧のほうが1曲にたくさんの練習要素を詰め込んでいる
といったところでしょうか
ツェルニー30番→40番→50番 と進んでツェルニーをたくさん弾くとリストの超絶技巧練習曲集にスムーズに入れるような気がします
でも、そんなことやっちゃうと一生を棒に振るようなきもします
すでに半分棒に振っているのに!(笑)
ではでは~