お元気ですか、MrBachLoverです。ピアノ弾きのみなさま、バッハはお好きですか。わたくしは先週末からずーっと時間を見つけてはバッハ シンフォニア9番を練習しています。その甲斐あってか今日は殆ど止まらずに弾けるようになりました。今回は、わたくしから見たバッハ シンフォニアについて綴ってみようと思います
バッハのシンフォニアって三声なんでしょ。よくそんな難しそうな曲を弾くよねー
確かに難しいのだけれど、この曲に取り組むのは今回で4回目だから、さすがに思い出すまでの時間が短くなってきたよ!
バッハ シンフォニアは宇宙人が弾く曲!?
バッハ インヴェンション二声なので、なんとか頑張ったら弾けるようになるのです。でも、シンフォニアは三声です。この、三声っていうのが曲者でして、本当に頭が付いてこないのです
バッハのシンフォニアは実は宇宙人が弾く曲なのかも知れません(笑)
過去にわたくしがバッハについて綴った記事はコチラ。
取り組み1回目は母が天国に旅立った直後
わたくしが20代半ばのころ、母が天国に旅立たれまして、その後、3カ月ほど、
- バッハ シンフォニア9番
- モーツァルト ピアノソナタ KV.310 第1楽章
- ショパン 葬送行進曲
の3曲を実家のヤマハ アップライトU1で時間の許す限り弾きました。そしたらいつの間にか心が穏やかになりました
今にして思えば、当時、シンフォニアはどの曲も弾いたことがなかったので、いきなり9番を弾くのは殆ど無謀としか言いようのないチャレンジだったと思います。でも、なんとかかんとか通るところまでたどり付いた記記憶があります
当時の模範演奏はシフ
20代半ばでシンフォニア9番に取り組んだ時、模範としていたのはシフの演奏です
CDがのジャケットノートに、イエス様が天国への階段を登っていく様子を描いた曲であること、および、バッハの作った曲の中でも最高レベルに芸術性が高い曲であることが書かれていました
確かに、弾いてみるとたいへん味わいが深い曲です
当時、この曲を弾くたびに、自然と涙が溢れて泣いていました。流石にいまはこの曲を弾いても涙は出ませんが、その代わりに、この曲を弾くと、なんだか母と会えるような気がするのです
取り組み2回目はピアノ習って1年目の頃
40歳になりまして、お仕事がさほど忙しく無くなったのでピアノでも習おうか、ということで最大手の楽器店さんの「大人の音楽教室」に通いました
お仕事の都合で、そのお教室に通ったのは1年だけだったのですが、最後にレッスンしてもらったのがこの曲です
当時のピアノの先生に、シンフォニアの練習の仕方は、
- 各声部を弾けるようにして、
- 二声ずつ組み合わせて練習して、
- 最後に三声で弾くこと
- 1つの声部を歌いながら他の声部をピアノで弾くと良い練習になること、
など、色々と教えてもらいました。この曲の主旋律はまるでため息のようであることや、フレーズ感、休符を守ることの重要性なども教わりました
40歳でレッスンを受けた当時、わたくしはシンフォニア9番を縦の和音で取っていて、先生に横のラインで弾くご指導を頂きました
また、このシンフォニア9番は、どこにも超絶技巧とか速くて難しいパッセージなどは出てこなくて、それぞれの声部はバイエルレベルであるということを教えていただいた記憶があります
つまり、指が回らないから弾けない、ということはまず無くて、頭が回らないから弾けないのだということを教わったのです
(参考)過去に書いたポリフォニーの練習方法の記事はコチラ。
3度目の取り組みは父が天国に召された頃
わたくしが50代の前半の頃に父が天国に召されまして、そのときに、またまたシンフォニア9番を弾きました。このときは、1ヶ月弱で弾けるようになった記憶があります。それでも、結構な日数を要した訳です
演奏のレベル的には、2回目に取り組んだ時より指の独立がちゃんと出来るようになったり、ミスする回数が減ったりして、ちょっと上達しました♥
今回で取り組むのは4回目
流石に4回も取り組んでいると、かなり思い出す時間を短くすることができたと思います
そして、ストーリーも、演奏上のポイントも、各声部の分離もそこそこ上手に出来るようになってきました
PTNAステップの講評
この曲をPTNAステップで演奏したことがあり、その時に頂いた講評次のことが書かれていて、とても参考になりました
- 半音で音がぶつかっている不協和音は痛みのシグナルである
- 半音下降進行のバスは、ラメントバスといって、嘆きを表している
わたくしの演奏については、とても精神的な演奏だというのをきっちり見抜くコメントが書かれていて、あー、さすがピアニストは音を通して沢山のことを感じ取るのだなぁー、と思いました
結び:アマチュアピアニストこそシンフォニアを弾くべき
40歳のころに習った先生が仰っていたように、この曲の各声部はバイエル程度の難易度である訳です。ショパンエチュードやラフマニノフの前奏曲、プロコフィエフのソナタなどと比べると随分弾きやすく、アマチュアでもなんとか仕上げられる程度の難易度だと思います
そして、シンフォニアを弾くことの最大のメリットは、
耳が育つこと、
です
バッハ シンフォニアはどの曲も、アマチュア ピアニストに最適ではないかと思います
ではでは~
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