電子ピアノと一言で片付けられてもナー

電子ピアノ

お元気ですか、MrBachLoverです。ピアノ弾きのみなさまの中には電子ピアノで練習されている方、アップライトピアノにサイレント機能をつけて練習されている方など、生ピアノ以外で練習されている方もたくさんいると思います

私もその1人です

電子ピアノと一言で言ってもメーカーや機種によって相当な違いがあるうようですので、今日はその辺りを綴ってみようと思います

レモンちゃん
レモンちゃん

電子ピアノならどれも同じ様なものなんじゃないの???

わたくし
わたくし

それがね、結構違うんだよ

電卓メーカーのC社の電子ピアノ

ものすごーく正直に言います。絶対オススメできません。なぜなら、かなり致命的な問題があるからです

問題点1つ目:発音タイミング

C社の電子ピアノは発音タイミングとキーを押したタイミングのずれ方が生ピアノと違っているという話を聞いたことがあります

購入したときは音大生に選んでもらったのだけれど、半年ほどして気がついたそうです

これが気になりだすと、もう絶対わたくしなら買い替えたくなりますね〜

問題点2つ目:鍵盤をそっとゆっくり押し込むと…

グランドピアノなら、鍵盤をそっとゆっくり底まで押しても音は鳴らないのです

この特性を利用して10度離れた黒鍵と白鍵を指めっちゃ伸ばして弾いたり、色々なことを演奏では行います。が、C社の電子ピアノはなんと、そっとゆっくり鍵盤を押し込んでいるのに音が鳴ってしまいます

これ、正直アリえません!!!

もちろん、C社の電子ピアノにも良いところがあります

良い点1つ目:とにかく安い

これが最大の長所です

安いが一番という人も世の中にはいます

本格的にピアノ演奏できなくてもよい人、ポップスでコードを弾いてバンド合わせしている人などであれば十分に使えますから、安くてそこそこの性能のを持つ電子ピアノが欲しいという方にはベストマッチします

良い点2つ目:鍵盤はよくできている

試弾したときに、鍵盤はよくできていると思いました。ダブルエスケープメントのクリック感もありますし、ウェイトもしっかり感じられますから、音の確認程度で使うという場合には、全く問題がないと思います

Y社のクラビXXX

わたくしの初代電子ピアノが、このメーカーのものでした。ブーニンがテレビで宣伝していて、憧れて買いました

本当に美しい、うっとりする音色でした

でも、ある時、気がついたのです

どんなタッチで弾いても音が同じであることに。

もう30年近く前の商品ですから、仕方ないですね。他にも、いくつお欠点がありました

詳しくは、コチラの記事をご参照下さい

古い機種だから仕方ないな〜って思ってたのですが、最新のCVPシリーズも相当ダメでした

何だどうダメかというと、

グランドピアノでシフトペダルを踏んで、ものすごく柔らかいタッチでブルグミュラー25の練習曲の中のとある曲を弾いたとき、別世界が広がりまして、同じことをローランドのLX-17でやってみたら、同じように別世界が広がったのですが、CVPではまったく雰囲気が出なかったのです

アップライト+サイレント機構

アップライトピアノを持っていて電子ピアノを買うなんて場所とるしな〜、って思ってアップライトピアノにサイレント機構を付ける方がいると思いますけど、正直オススメはしません

なぜなら、生ピアノの機構に手を加えることになり、微妙に鍵盤とハンマーの距離が変わったり、他にもいろいろ細かな変化が出てしまうからです

また、そもそもがアップライトの鍵盤は指を上げきらないと同音を連打できないので、この特性は弾く曲が上級者向けの難しい曲になってくると致命的になって、曲をうまく弾けなくなります。ていうか、確実に上達しなくなります

さらにいうと、アップライトの鍵盤ではピアニッシモのタッチをうまく習得できません

私は何人もアップライトで練習しているがゆえにピアニッシモをうまく表現できないピアノ弾きを見てきました

おすすめの電子ピアノ

ローランドのDPシリーズやHPシリーズ、LXシリーズはおすすめです

ヤマハのアバングランドシリーズもおすすめです

カワイのハイブリッドピアノもおすすめです

理由は、リアルにピアニズムを追求できて、タッチの差がとてもしっかり出るからです

ローランドの音源は録音では無くコンピュータの中にグランドピアノのすべてのパーツを取り込んで計算で音を作っているそうなのですが、この音源はとってもリアルにタッチの差を表現してくれます

まらしいさんの弾くローランドのV-Pianoは本物のグランドピアノ並、あるいはそれを越えた表現力を持っていると思います

結び

みなさま、電子ピアノはどれも同じようなもの、などとくれぐれも思わないようにして下さい

そして、電子ピアノを購入するときは、よーく自分の耳で聞いて、お財布と相談しながらじっくり選びましょう

ではでは〜

コメント

  1. ぴあのりこ より:

    BachLoverさんこんにちは。
    最近の電子ピアノはいろいろ進歩しているのですね!
    勉強になりました(^○^)

    私は家ではアップライトピアノにサイレント機能を付けて弾いていますが、今のところ外に音が出せない以外、練習自体に不自由さを感じていませんね。
    時々グランドピアノで練習しますが、家のピアノより弾きやすくなるので助かってます(グランドピアノだと、できなかったトリルとか出来るようになる)。
    サイレント機能を取り付けるとき、メーカー担当者は機能について支障はないと言ってましたが、本当のところはどうなんでしょうね?
    また、ピアノの音のボリュームを上げれば、弱音の練習にもなります。
    (耳に支障がない程度の音量でなければいけませんが…)

    ただ、電子ピアノも私が使っているピアノも、作られた音なので、上手に弾けたようでも、本物のピアノで弾くと思い通りの音が出せない…ヘタクソでも、自分の音で弾きたい!
    それが、私の電子ピアノに対する不満なところです(^_^;)

    でも、ピアノは自分のを持ち出して演奏することができないので、結局のところ、いろんなピアノに対応できる弾きかたを模索するしかないですね(>_<)

    • MrBachLover より:

      ぴあのりこさん
      コメントありがとうございます。アップライト+サイレント環境で練習されているのですね。

      >時々グランドピアノで練習しますが、家のピアノより弾きやすくなるので
      >助かってます(グランドピアノだと、できなかったトリルとか出来るようになる)。
      そう、グランドピアノは弾き易いのです。とくに、トリルとか装飾音とか速いパッセージが。

      >サイレント機能を取り付けるとき、メーカー担当者は機能について
      >支障はないと言ってましたが、本当のところはどうなんでしょうね? 気になる人は本当に違いを感じて嫌になっちゃうみたい。ブチギレて(?)、グランドに買い替えちゃった人も。

      >電子ピアノも私が使っているピアノも、作られた音なので、
      >上手に弾けたようでも、本物のピアノで弾くと思い通りの音が
      >出せない…ヘタクソでも、自分の音で弾きたい!
      おっしゃる通り、自分の音で弾きたいですよね。電子ピアノも色々なのです。ローランドのV-Pianoが世に出たとき、かなりの襲撃が走ったようです。

      バッハのインヴェンションやシンフォニアを弾いていたころはアップライトでも何の支障もなく、アップライトもピアノによってはすごく良い音が出るものもあり、悪くないな〜って思っていました。

      でも、最近はグランドピアノでなければ表現できないニュアンスがあると感じています。プロを目指すのであればグラドピアノは絶対に必要、みたいなことは良く聴きます。

      ショパンバラード1番の後半の軽いタッチで速いテンポで弾かないといけないところなど、グランドピアノでなければうまく弾けない、グランドピアノでなければ練習にならない、という話を音大に通っている方に伺ったことがあります。

      反対にローランドの電子ピアノで曲を弾きこなしているピアノの先生は生ピアノの反応が鈍くて弾きにくい、ともおっしゃってました。ローランドの電子ピアノのチューニングはコンサートグランドを多分真似ているはずなので、スタインウェイのフルコンで弾けてもアップライトやメンテナンスの行き届いていないグランドピアノではうまく弾けないのと同じかもしれません。

      一方で、リヒテルさんいわく、そこに置いてある目の前のピアノをただ弾くだけだ、ともおっしゃっていました。どんなピアノでも絶対に弾いてやる、的な凄さを感じます。

      わたくしの場合、いつも形から、とか、環境から揃えるのが趣味なので、プロと同じ環境にしたかった! (笑)

      ではでは〜