(もう1つの)ショパンコンクール:ヤマハ、カワイ、スタインウェイ ピアノの印象

ピアノ

お元気ですか、MrBachLoverです。リーマンピアニストの皆様、ショパンコンクールが開催されていますが、お仕事に差し支えは出ていませんでしょうか。わたくし、ついつい夜ふかししちゃて(汗)。反田さん、沢田さん、牛田さんが選んでるピアノが、三者三様で、反田さんはスタインウェイ、沢田さんはカワイ、牛田さんはヤマハ。

これって、面白くないですか???

という訳で、今回はもう一つのショパンコンクール的な視点でちょっと反田さん、沢田さん、牛田さんの演奏の感想を書いてみようと思います

レモンちゃん
レモンちゃん

楽器によってそんなに違いがでるの???

わたくし
わたくし

聞けば分かる。全然違う響きがしているんだよ。

牛田さんの弾くヤマハ

あー、ヤマハの音だ!

安定して上手いなー

これは、確実に裏に何か信念というか、哲学のようなものがある!

ピアノといえばスタインウェイでしょ、って思うんですけど、どうしてヤマハなんですかねー???

日本人だし、昔からきっとヤマハ弾いてるんだろうな〜。ヤマハの良い音を最高に上手く引き出してるような気がする♥

ヤマハのCシリーズはスタインウェイの音を真似てたという話も聞いたことがあるけれど、ヤマハはヤマハだよねー。ヤマハの音にも何か、こう、哲学みがいなものを感じるね〜

そう、全音域に渡って調和したフラットな感じ。

オーケストラで例えるなら、弦楽合奏団だな。

弦楽オーケストラは、すべて弦楽器であるが故に、その音色は物凄くピュアで美しい

沢田さんの弾くカワイ(Shigeru Kawai)

いやー、いつもながら最高に美しい音だな〜

ものすごく音の分離が良い。

「アンダンテスピアナートと華麗なる大ポロネーズ」冒頭の左手は、霧が掛かっているような雰囲気をだしてほしいところなんだけど、音が分離しすぎて、ちょっとイメージが違ってるかな〜

低音は、とってもガツンと響いてるし、高音もとても良く響いてよく伸びてる。ピアノの音としては最高にいいんだよな〜

沢田さんのとても繊細な音楽の表情が手にとるように見えてくる!

ピアノとピアニストの相性は抜群だ♥

オーケストラで例えるなら、モーツァルトの好んだ小規模の編成(いわゆる2管編成)って感じ。ソリストの演奏が際立ち、輪郭がとてもはっきりしている!

この音の分離は確実にベヒシュタインの進化形だな。バッハのポリフォニーとか、ロシア物(ラフマニノフ、プロコフィエフ、スクリャービンなど)がめっちゃ合いそう。

反田さんの弾くスタインウェイ(D479)

まだ若いのに演奏は巨匠そのものだ。この人にはスタインウェイしか無いよね〜、って思う

「アンダンテスピアナートと華麗なる大ポロネーズ」の冒頭の左手、これだ、コレ。超イケてる。

音の分離はいまいちなんだけど、

それって、もしかして設計思想で意図的に分離させていないんじゃないのか???

意図的に音の分離を弱くすることよって音に一体感が出る

さらに、音域ごとに音色を変えてきているから、とても表情が豊かだ

例えるなら100人の大編成オーケストラ。弦楽器の人数も充実。管楽器の編成も分厚い。マーラーとかブルックナーが使ったオーケストラ編成だ!

それに、なんだ、このYouTubeでは伝えきれないすごいダイナミクスは。

マイクのゲインが切り替わりまくってる。これ、生で聞くと、

  • 超超ピアニッシモから、
  • すんげーフォルテッシモまで、

すごいダイナミックレンジで演奏してるんだろうなぁ〜

反田さんが弾くスタインウェイD479の音、一度でいいから生で聴いてみたい♥

結び

わたくしのお家にはKAWAIのグランドピアノがある訳ですが、このピアノのShigeruKawaiに通じる伸びのある高音が大好きなんです♥

カワイの音って、本当に美しいと思います

でも、弾き易いピアノかというと、

???

ですね〜。鍵盤のタッチはヤマハと全然違います

だから、本番がカワイのピアノだと、めっちゃ上手く弾けたりするんですけど、本番がヤマハのピアノだと、かなーり、いまいちな演奏になっちゃったりすることがあります

今回はショパンコンクールのファツィオリのピアノの音を聞けて無くてレビューを書けなかったのですが、ファツィオリは音が最高に良いという話はあちらコチラでよく見聞きします。

それに加えて、

とっても弾き易いのだとか。

でも、あまりに弾き易いピアノを所有しまうと、そのピアノ以外では弾けなくなるんじゃないかって、少し心配したりもします。

まあ、ファツィオリを所有出来るような事態にはこれから先、永遠になりそうにもありませんけど。(笑)

追記:ブルース・リウさんの記事を追加しました。よろしければ。

ではでは〜

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