お元気ですか、MrBachLoverです。アマチュアピアノ弾きの皆様、お家のピアノの調子はいかがですか。わたくしの自宅のグランドピアノは中古で購入後3年が経過しており、そろそろ調整が必要な時期です。そこで昨日カワイ楽器製作所の調律師さんに来訪頂いて費用を見積もって頂いたので、この様子をレポートします
ピアノの調律なんて、音程がちゃんとなれば問題ないんじゃないの???
ぼくも、はじめはそう思ってたんだけど…
ピンポーン。調律師さん来訪!
調律師さんに来訪頂いて早速、自宅グランドピアノのKG-2Cちゃんの気になる次の点をお伝えして、ピアノの状態を診て頂きました
- シフトペダルを踏むとギーギー鳴る問題
- B(シ♭)を弾くとビリビリ共鳴
- 鍵盤がやや思い
このあたりのことは前々回の記事に書いていますので、よろしければ。
シフトペダルがを踏むとキーキー鳴る
まずはアクションを取り出して、見てみましょうという話になりまして、実際に取り出して早々に原因が判明!
なーんと、シフトペダルに連動する金属の棒の先っぽと接するアクション側の接点あたりにあるべきシートが付いていない!!!
これは、キーキー鳴りますね〜
ということで、早速シートを貼っていただいて解消!
おー、凄い。一発で解消しました。さすが、プロフェッショナルですね〜
B(シ♭)を弾くとビリビリ共鳴
こちらにつきましては一人で作業していてもなかなか原因が判らないのですが、わたくしがB(シ♭)を弾いて調律師さんに音のなる方向を確認してもらったところ、どうやら低音弦の巻線あたりでは無く、もっと上の方から聞こえるようです
凄い。さすが調律師さんです!
ビリビリ音が鳴っている方向が分かるようですね。これも訓練の賜物でしょうか。
どうやら上蓋の鍵穴辺りから聞こえるということで、少し出っ張っている鍵の留め具を押し下げたらビリビリ音が鳴り止みました
おー、素晴らしいですぅ♥
鍵盤がやや重い
鍵盤がやや重いという話をしたところ、もともとKG-2Cは少し重くなる設計で作られているとのことです。なので、ヤマハのC3のように軽くはならないそうです
ヤマハC3は鍵盤の沈み込むまでの重さが53グラムほどで、カワイKGシリーズは64グラムほどだそうです
ただ、ちょっと音抜けする時があって…
アクションの調整
という話をしましたところ、テノールの音域で鍵盤10個ほど打弦距離(ドロップオフ)、レットオフなどアクションの調整をしてくださって、実際に弾いてみると、
な~んと、ピアノの反応がとっても良くなりました♥
今まで、
- もっとソフトな音
- もっと弱い音
などを求めてタッチを微妙にコントロールしていると、
スカッ、
と音が鳴らないことがあり困っていたのですが、どうやら、この打弦距離、レットオフなどが狂ってきていたのが原因の1つのようです
YouTube見てたらシゲルカワイのアクションの調整の動画を見つけました
シゲルカワイのアクションでさえ、数年の単位でメンテナンスを怠ってると性能が下がっちゃうのですね。我が家のピアノちゃんは言わずもがな、って感じでしょうか。(汗)
ファイリング(ファニング)
鍵盤の溝の付き具体を見て頂いたところ、
あー、結構溝が付いてますね〜。
8mmぐらいありますよ(ハンマーと弦が接する幅)
これ、本当は2mmぐらいなんですよね〜
とのこと。
それ、どうやったら直るんですか?と伺ったところ、ハンマーを少し磨けばよいのだそうで、12月に来ていただく際にお願いすることにしました
ファイリングの現場の動画はコチラ
雑談コーナー①:判る人にしか分からない
本日見積もりに来訪いただいた調律師さん、なーんと、後輩の方はヨシキのピアノの調律もされているそうです。また、ヨーロッパやアメリカのカワイにで勤務されている後輩調律師さんもいるのだとか。
こちらの調律師さんのお悩みとしては、
鍵盤のアクションを調整しても、何処がどう変わったのか判ってもらえないお客様もいるのだとか。
まあ、そういう方もいますよね〜
ピアノの指導でも同じような話があり、休符を全く無視してペダルベタ踏みしてる同じ教室の生徒さん見かけたことありますけど、そういう生徒さんに口酸っぱく説教みたいにして休符休符とか先生は言わない模様です
判る人にしか分からない世界って、ありますよね…
でも、違いがあるのですから、ほとんどの人には良くなったかも、って思ってもらえると思います
雑談コーナー②:我が家のKG-2Cの音
我が家のKG-2Cの音がとても良いこと、および、響が豊かであることをお伝えしましたところ、
いはー、ホント、良い音してると思いますよ、って仰ってました
でもって、KGシリーズは3型より2型に当たり(?)が多いらしいと仰ってました
私が、シゲルカワイより良い音してるんじゃないかって思います、といいう話をしたところ、調律師さん曰く、最近のシゲルカワイは、また一段と音がよくなってるんですよ、と仰ってました
その良くなってるシゲルカワイ、私も試弾しましたヨ
へへへ。
ただ、シゲルカワイとKG-2Cは設計思想が違ってるので、比べるものではなく好みですよね〜って話になりました
雑談コーナー③:コンサートグランドの調整
つい先日まで行われてたショパンコンクールの話になりまして、
あのショパンコンクールのピアノは、万人に好まれるように弾きやすく調整しているのだそうです
なるほど〜
で、お家ピアノのアクションが狂ってきた状態で弾いていると何が起こるのでしょうか…
結び:3年に1回はアクション調整したほうが良いかも。
お家のピアノでは上手く弾けるのに、発表会だと上手く弾けない、とか、お教室のピアノだとどうも勝手が違って、上手く弾けなかった〜、とか、よく聞く話。
これって、お家のピアノと発表会の会場のピアノの状態が違うってことですよね。そして、会場のピアノは誰もが弾き易いように調整されています
ということは、
自宅のピアノは誰もが弾きやすいようには調整されていない、ということですよ。そして、自宅ピアノで上手に弾ける様になった場合、ある意味、癖のあるピアノで弾くのが得意になったということなのだと思います。
これって、…
練習する方向が間違ってるんですよね
という訳で、3年に1回はファニング、鍵盤アクションの調整もやったほうが良さそうですね
次回、12月中旬に調律師さんに来ていただいて、
- 音程の調整
- アクションの動きの調整
- ファイリング
をお願いすることにしました。価格も、これだけお願いしてる割にはリーズナブル。カワイ楽器製作所さんの調律作業はお得かも???
アクションの調整を3年を5年に伸ばしたいとか、なるべく長く良い状態をキープしたい場合は加湿器と除湿機、冷暖房器具でお部屋の温度・湿度をなるべく一定にするように調整しましょう。室温20度、湿度40−60%が目安のようです
ピアノ部屋のコンディションを整える加湿器はベンタ君が定番のようですね。
<< 加湿器ベンタくんのご紹介(ここから) >>
冬はグランドピアノに獲って最も怖い乾燥の季節。
響板割れを起こす前にしっかり加湿してください。
ベンタくんは空気も綺麗にしてくれますよ。
グランドピアノを買ったら、その年の冬までに必ずベンタくんを買おう!
加湿器ベンタくんのご紹介でした〜
よろしければ除湿機の過去の記事もどうそ。
生ピアノ設置部屋の除湿機が大活躍。もう梅雨なんてへっちゃらダ!
私はAmazon’s Choice に選べれた湿度計を使っています
ではでは~
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