お元気ですか、MrBachLoverです。リーマンピアニストの皆様、ショパンコンクールの3次予選の結果が発表されましたが、結果をみて納得されていますでしょうか。蓋を開けてみれば審査員の息の掛かった反田さん、そして前回コンクールのファイナリストの小林さんが残っていますね。だからといって、フェアじゃないんじゃないかなんて子供みたいなことは言いませんヨ
3次予選を見て思ったことを記してみようと思います
やっぱり審査員の息の掛かった人が残ったのでは?
審査員も人の子だからね〜
3次予選合格の日本人が2人いるのは素晴らしいこと
今回のショパンコンクール(第18回)の3次予選合格者は12人で、そのうち2人が日本人です。3次予選に合格した反田さん、小林さんに心より「おめでとう」との言葉を贈りたいと思います
演奏内容をYouTubeで聞きました。お二人とも本当に演奏内容が充実していて感動しました
反田さんと角野さんのインタビュー動画を見て
演奏曲順
角野さんはスケルツォとソナタ2番のどちらを最後にするかを前日まで悩んでて、結局スケルツォをラストに持ってきたそうです。直前のサロンコンサートでスケルツォのウケが良かったそうで、リサイタルのつもりで、ソナタで演奏を終えてアンコールのつもりでスケルツォを弾いたのだそうです
一方で、反田さんは、曲順をもう決めてたっぽいですね。ポーランド人にとって革命と英雄ポロネーズは特別な曲であり、英雄ポロネーズをポーランド人はみんな楽しみにしてる、という風なコメントがありました。反田さんは3次予選のラストを英雄ポロネーズで飾るのは予め決めていたに違いありません
反田さんが仰るには、3次予選まで残っている人は背負っているものが違うのだそうです。反田さんは学校(ショパン国際音楽大学の先生と生徒)の期待を背負ってるのだそうです
反田さんは22歳の時点で30年先までの人生計画を立てているという話をpodcastの番組の中でおっしゃていました。反田さんはどうやらものすご〜く戦略的に人生を計画している模様です
そして、多分予備予選から3次予選まで全部弾く曲と曲順を事前に決めていたのだと思います
ヘアスタイル
反田さんは、もうショパンコンクールの何年も前からオールバックの髪型にしてて、ジャパンの侍をイメージしてもらうように狙ってたのだとか。その目論見通りで、ポーランド人の方から「侍みたいな日本人」という印象を持ってもらえたそうです
一方で、角野さんはショパンの髪型をイメージしていた模様です。でも日本人らしさをアピールする髪型のほうがウケは良かった???
髪型の選び方の話からも反田さんと角野さんの年のキャラの違いを感じました
ちなみに、上原ひろみさんは聴衆がひと目で分かるように特徴的な髪型にしたのだそうです
反田さんとショパンコンクールの関係
モスクワ音楽院学生時代の反田さんの先生のヴォスクレセンスキーさんは、な~んと、第一回ショパンコンクール第一位のレブ・オボーリンさんの弟子なのだとか。
この辺り、実に興味深いですね
反田さんがモスクワ音楽院時代にショパンについて学んだこととして仰っていたのは、
ショパンは男である!
ということだそうです。確かにスケルツォとか実に男性的で豪快なイメージすらありますよね
その後、反田さんは結構な学費を払って3年間通うのかということで色々考えてモスクワ音楽院を中退してショパン国際音楽大学に通うことになります
が、コレもそもそも反田さんが22歳の頃に既に描いていた道だったのだと思います
反田さん、いやー、どこまでも戦略的ですよね〜
カッコいいッス♥
そして、ポーランド国際音楽大学では、ショパンは想像以上に繊細な人だったということを学んだのだとか。
ピアニッシモなんかは、もう、鍵盤に触れたかどうかというレベルで弾く訓練もされたようです
反田さんの3次予選の演奏を聴いて思うこと
ご本人はかなり緊張されてたみたいですけど、そんなことを微塵も感じさせない演奏だったと思います。聴いていて、もう既に巨匠の貫禄さえ感じられました
どの曲も、奇をてらわず、正統派な解釈で表現していたと思います。でも、決して退屈する演奏ではなく、とても良く練られた演奏だよなー、って思いました
また、選曲もかなり練られてたと思います
ソナタ2番でポーランド人の悲劇を表現し、その後に弾いた英雄ポロネーズでショパンの希望を表現したのだそうです。これも、筋書き通りだったのでしょう
そして、間に挟んだ Largo E-flat major のなんと優しいタッチ・音色だったこと!
これまた反田恭平のピアニッシモ全開で、ラストを飾る英雄ポロネーズを引き立てるのに最適な選曲だったと思います
ラストを飾る英雄ポロネーズは圧巻でした!
審査員の事情
アルゲリッチがコンクール審査員を努めたとき、その結果に憤慨した訳ですが、さて、今回のコンクールの審査員をしていたなら、どうなっていたことでしょうか???
ちなみに、アルゲリッチは今回の審査員の声が掛かったけれども辞退したようです。なんとなくですけど、審査員の事情を知っちゃったから面倒くさくなったのかも知れません。
が、
だれもアルゲリッチの心の内を知ることはできない…
審査員のお弟子さんより上手い、ショパン国際音楽大学で終えるショパンより聴衆の心に訴えかけるショパンを演奏するピアニストだっていてもおかしくないのです
でも審査員が自らそんなことを認めたら、もう、
オ・シ・マ・イ
なのかも知れませんね〜
いや、これは単なるわたくしの戯言。妄想ですよ
結び
三次予選で反田さんは合格して、角野さんは落選した。これが事実です
反田さんの演奏の方が角野さんの演奏よりショパンコンクールの聴衆と審査員に支持されたということなのだと思います
日本人の聴衆と審査員ではなく、ポーランドの現地の聴衆と審査員が選んだのですから、わたくし的にはどうこう言うつもりは一切ありません
でも、角野さんの演奏もとっても素敵だったな〜♥
角野さん、このコンクールで凄く成長されたんじゃないでしょうか。
そして、審査員のお弟子さん以外でこのコンクールを受けた日本人のコンテスタントの方、皆様とってもピュアな心の持ち主なんだと思います。
落選した日本人の全てのコンテスタントの方に、わたくしはエールを送ります
ファイナルの結果を受けて記事を追加したので、宜しければ。
それにしても、山縣さんも黒木さんも上手だったな〜
牛田さんだって素敵だったなー
ファイナルの演奏を見て感想を書いてみました。宜しければ。
ブルース・リウさんの記事を追加したので、よろしければ。
ではでは〜
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