レッスン効率を6.6倍アップするピアノや音楽関連の書籍:18回目 〜13歳からのアート思考

ピアノ

ども。MrBachLoverです。リーマンピアニストの皆様の中にはレッスンを受けている方も居るかと思います。せっかくレッスンを受けるならしっかりと先生の教えを吸収したい。という訳でピアノレッスンに役立つ本の紹介です。今回は、そもそもアート思考ってどうやるの、というお話です。題材は絵画となっていますが、わたくしはほぼ100%音楽にも当てはまると思いました

レモンちゃん
レモンちゃん

絵画作品と音楽作品とではぜんぜん違うと思いますけど。

わたくし
わたくし

ぼくも20年ぐらい前はそう思ってたなー。でも、音楽、絵画、彫刻、哲学はものすごーく関連しているんだ。なんなら1つの学問としてまとめてしまっても良いぐらい。ギリシャ時代は分かれたなかったらしいし。

なんで「6.6倍」なのか???、については次の記事をご覧ください

13歳からのアート思考

「13歳からの…」というタイトルですが、
わたくし的には大人の人にこそオススメです

本書を一言でいうと、絵画・彫刻・文学・音楽といった
全てのアートの本質を理解できる本。

著者の末永幸歩さんは中学・高校の美術の先生、かつ、アーティストさんです。

みなさま、美術館に足を運んで美術鑑賞したときに
何秒掛けますか。平均数秒らしいですねー

海外だと、分単位。

この時間の掛け方の違いは何処にある?

この本を読み終えたわたくしが思うに、
ズバリ、アート思考してるかどうか
じゃ無いですかねー

本書は、最初に絵画作品を見て頂き、
まず問い掛けがあり、その後、説明(講義)があるという
ホントに美術の授業のような進め方になってて
脳トレのようま楽しさがあります

著者の末永幸歩さんプロフィール

武蔵野美術大学卒業後、学芸大の院を出て、
現在、東京学芸大学個人研究員として美術教育の研究に励む一方、
中学・高校の美術教師として教壇に立つ。

内容を少しだけ紹介(その壱)睡蓮にカエル???

あなたは美術館に足を運んで絵画鑑賞している。
目の前に、クロード・モネの「睡蓮」の絵が現れました

たいていの人は作品タイトルの下に書かれている説明文を読み、
作品と照らし合わせて確認する、という作業をするらしいです

でも、子供が、
あ、カエルがいる!
と言ったそうです
カエルなんてどこにも描かれてないのに。

何処にカエルがいるの、と子供に問うたところ、
水の中に潜っている!

と答えたのだそうです。

これが芸術鑑賞。

まっすぐに純粋な目で作品を見て、
絵画の表面では無く、裏の部分、根っこの部分を
心のセンサーで感じ取るのが芸術鑑賞というお話。

内容を少しだけ紹介(その弐)アーティストの思考

アーティストはは、

  1. 「自分だけのものの見方」で世界をみつめ、
  2. 自分なりの答えを生み出し、
  3. それによって「新たな問い」を生み出す

を行ってます

たんぽぽとアート

たんぽぽを少し思い描いてみましょう

<思い描く Time … >

黄色い花を描いた人が多いかも知れません

でも、たんぽぽが花を咲かせるのは1年の内で1週間ほど。

たんぽぽの生えている地面の中にには
根っこがあり、なかには1mに及ぶものもあるのだとか。

アートという花も、これに似ているそうです

  1. 表現の花
  2. 興味の種
  3. 探求の根っこ

すごく緻密に遠近法で書かれた絵。
これは本当似リアルと言って良いのか。
リアルって、なんでしょう、という話も出てきます

感想文

ピアノ演奏も、先生に言われたとおり弾くのではなく、
自分のオリジナリティを出しましょう、みたにな話を
ミミにしますよね

それって、直感とかアート思考で考える必要があるんです

同じ西洋音階で作られた楽曲なのに、

バッハ、
モーツァルト、ベートーヴェン、
リスト、ショパン、
ドビュッシー、ラヴェル、
ラフマニノフ

全然違う…

これって、自分だけの見方を見つけて表現したからですよね

同じラ・カンパネラという曲でもピアニストによって、

すごく滑らかでビロードの様な演奏もあれば、
1音1音、色を塗るように置いていく演奏もあれば、
ハッとする場面が散りばめられた、
ともすればトリッキーとも言える演奏だってある

この本を読んで、アートの本質を教わった様な氣がします

結び:アート思考と哲学思考

会社勤めしてますとロジカルシンキングとか
必要にったりするんですけど、

ロジカルシンキングでは絶対に出てこない結論や
ソリューションを生み出せるのが、アート思考。

音楽でも、絵画でも良い。
アートを極めることで、
サラリーマン力はアップするような気がします

そして、今回学んだ思考方法は、
じつは哲学的思考と驚くほどそっくり

複数の視点で見る、とか、
自分で考えて導いた結論を真っ向から否定してみる、とか、
それって、ホント??? と疑ってみる、とか…

ピアノ演奏も音として聞こえてくるものは、言わば、花。
その裏側には演奏者の思い描いた景色があり、
その曲の作曲者の思い描いた世界がある

聴衆は、その花を通して
なにを見るのか、どう見るのか
そして、どう感じるのか

別に、良いとか、悪いとかじゃない
正しいとか、間違ってるとかでもない

わたくしは、
美しい、素晴らし、大切、儚い、温かい、冷たい、…
など、思うことを、ピアノ演奏を通して
全身全霊を注ぎ込んで表現すれば
それで良いのだと思う。

たとえ、ミスタッチが出ても、
たとえ、プロみたいに速く弾けなくても、

それは大した問題ではないのだと思う。

ではでは〜

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