ども。MrBachLoverです。ピアノ弾きの皆様の中にはシューマンがお好き、という方もいらっしゃるかと思います。わたくし、シューマンの曲がとても好きです。シューマンの楽曲は、聞き手より演奏者に大きな感動をもたらすという話を聞いたことがあるのですが、このことをアラベスクを弾いた時に実感しました。という訳で最近読んだ『シューマンの指』という推理小説の感想など、ちょっと書いてみようと思います。
キミのアラベスクの演奏の出来栄えがイマイチだっただけなのでは???
確かにその説は考えられる。レモンちゃん、なかなか推理力があるね(笑)
シューマンの指/奥泉光(著)
ストーリーは、
音大のピアノ科を目指していた私は、後輩の天才ピアニスト永嶺修人が語るシューマンの音楽に傾倒していく。浪人が決まった春休みの夜、高校の音楽室で修人が演奏する「幻想曲」を偶然耳にした直後、プールで女子高生が殺された。その後、指を切断したはずの修人が海外でピアノを弾いていたという噂が……。(講談社文庫)
という感じで、
留学あり、
ラブロマンスあり、
学生時代の男の友情あり、
ミステリーあり。
その上、シューマンのウンチクも深められちゃう。
クラシック音楽好きにはたまらない一冊。
読みどころ(其の壱)
普通の高校生が音大を目指し始める辺りが
わたくし、ちょっぴりワクワクしました
音大は行ってみたいけど、
わたくしは、いまも昔も、そんなに裕福ではないからナー …
なので、ちょっと夢を叶えられた錯覚に陥るのかも。
音大についてあれこれ書いたわたくしの記事はコチラ。
読みどころ(其の弐)
留学の話や、コンクールで賞を獲って
注目を浴びる話とかも出てきます
若い頃に天才的にピアノを上手く弾けるって、
凄いな〜。普通に憧れちゃいました
(あ、天才か!)
読みどころ(其の参)
シューマンのウンチクが結構沢山詰まってるのも
本書の読みどころの1つ。
本書を読み終えた後で聞いたシューマンの
『アラベスク』とか、
『ピアノ協奏曲』とか、
『ダビッド同盟舞曲集』とか、
どの曲も色彩が増して聞こえてきます
結び:ぶっちぎりの読みどころ
そもそも、ミステリーですからね〜、
最後のタネ明かしのところが一番の読みどころかと。
読み終えた後、
虚しい感じ、とか、
ドロドロした感情の渦、とか、
一筋の光、とか、
いろんなものを感じます
そして、(ガンダムオリジンの)シャアのアムロへの嫉妬にも似た、
どこか大人の割り切れない感情とかも味わえました
クラシック音楽好き、ピアノ好きの方にとてもオススメの一冊。
ではでは〜
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