暗譜は必要か? わたくしは人前で暗譜して弾いていますけど、直前まで楽譜ガン見してます。

ピアノ

ども。MrBachLoverです。リーマンピアノ弾きの皆様、暗譜はお得意でしょうか。ていうか暗譜って本当に必要なのでしょうか。必要だとしたら、なぜ? 楽譜見て弾いて素晴らしい音楽が奏でられるなら何も問題がないようにも思うのですが。そもそも、オケの人全員楽譜見てるし。

レモンちゃん
レモンちゃん

ピアノ弾く人は演奏で忙しいくて楽譜めくれないからでしょ。

わたくし
わたくし

そうとも言えないよね。曲によって譜めくりポイントとかあるし、iPadでならウィンクとかでも楽譜めくれるとか。

暗譜のメリット

楽譜を見て演奏する事のメリットは
パッと思いついたところでいくと、

  • 鍵盤を見て弾ける
  • 楽譜と手元を目線で往復點せなくて良い
  • 楽譜をめくるのに失敗して演奏に支障を出すことがなくなる
  • 誰かに譜めくりしてもらう必要がない
  • 音楽に集中できる

辺りでしょうか。

暗譜のデメリット

では、暗譜のデメリットは?
ちょっと並べてみました

  • 暗譜しないといけない(記憶力がモノを言う)
  • 暗譜が飛ぶと、目も当てられない演奏に早変わりする
  • 暗譜が曖昧なところがあると、演奏がぎこちなくなる
  • 暗譜の曖昧なところを抱えて本番を迎えると大変心もとない

結構いっぱいありますね〜

MrBachLoverはなぜ、いつも暗譜して弾くのか?

はい、お答えします。
暗譜しないと弾けないからでーす

そもそも、いつも手元ばかり見て弾いてますから、
楽譜とか見る余裕無いでーす

特にラフマニノフ、
スクリャービン、プロコフィエフ
とかの跳躍多い系の曲。

暗譜しないと弾けましぇ〜ん。

跳躍の少ない曲だと???

一応、簡単な曲なら
楽譜見て弾けます

でも、鍵盤の位置を確認する必要がある、
ちょっとした跳躍が入る曲は、
面倒くさいので暗譜してしまいます

楽譜を見ずに練習すると…

暗譜して弾いていると、
プロでも段々と記憶が曖昧になり、
作曲し始めます

あの有名な内田光子さまのモーツァルト ロンド ニ長調。
iTunesでダウンロードして聴いていると、

おや、ここは楽譜と違うなぁ…

そして、その箇所は、わたくしも
誤って覚えそうになった箇所だったりします

本番では楽譜見てませんが、練習はというと

私は、本番では楽譜見ずに弾いてますけど、
練習のときは楽譜ガン見して、
フレーズ単位で止まりながら弾いていたりします

そして、動画撮影や響きの確認で譜面台を外す時以外、
必ず楽譜を開いて弾いています

また、人前で演奏する直前には
楽譜みて全体を見直しています

楽譜は、とっても大切な情報

クラシック ピアノを弾く場合、
楽譜は、とっても大切な情報なのです

そして、書いてある内容を深読み
する必要もありますし、時代によっても
読み方を変える必要だってあります

バッハの時代、この記譜のパターンは、
こんな風に弾いた、とか、
色々とルールがあるのです

詳しいことは『楽譜を読むチカラ』という本に
書かれていますので、よろしければ。

なーんだ、チェリストが書いた本か。
ピアニスト向けじゃないのね、とか思っちゃぁいいけませんゼ。

ピアニストが楽譜を読むときは、
時にチェリストに成り切って、
時にコントラバス奏者に成り切って、
時に、トランペット、ホルン、オーボエ、フルート、…

いろんな奏者に成り切って楽譜を読むべきなのです

ただ、ピアノの特性である『減衰する音』で
演奏するにはどのようなデュナミークで
音楽に表情をつけるか、を別出しで
考える必要はあります

レヴィーン先生は楽譜を見て弾くことに大賛成。

レヴィーン先生は、ご自身の著書の中で
暗譜について触れていて、楽譜を見ながらでも
素晴らしい演奏が出来るなら、それでよいのだとか。
(無理に暗譜する必要はない。)

他にも、分析ぜずに曲を持ってきて、
自分が今どの調を弾いているのか、さえ分かってない
困ったちゃんとかの話もでてきます

結び:暗譜して弾くか、楽譜見て弾くかは問題ではない

今どき、iPadtという素晴らしい道具により
手を使って譜めくりする必要が無くなっているのです。

現代の、この状況に於いて、
暗譜して弾くべきだ、とか、
暗譜して弾くから良い演奏だ、とか、
楽譜見ながら演奏するからコンクールの点はゼロ点だ、とか、

オカシなな話なのです

そのピアニストが一人の音楽家として
奏でる演奏が素晴らしければ、
暗譜して弾くとか、楽譜見て弾くとか、
ほんと、マジでどうでも良い。

わたくしは、そう思います

そして、楽譜に書かれていることを深読みして
ちゃんと演奏に反映した、更にその先に、

その音楽が醸し出す世界観、
作曲家がこんな風に描いたんじゃないか、
というご自身の解釈に、

ご自身の体験や想いをブレンドする。

こういうのがピアノ演奏だと思っています

これは、ホフマン先生の教え。

ではでは〜